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甲斐素直の家

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 https://www5a.biglobe.ne.jp/~kaisunao/     甲斐素直 の家 このホームページは2000年1月に開設しました。 甲斐素直の家には、いくつかの部屋があります。 お好きな部屋にお入り下さい。 どのドアも開いています。   私の研究成果や随筆等の著述に関心のある人は、 ・・・・・・甲斐研究室にどうぞ 論文や随筆がULしてあります。                      私のゼミや講義、憲法研究会に関心のある人は、  ・・・・・甲斐ゼミ室にどうぞ 講義の際のレジュメがULしてあります。                 公務員採用試験受験指導に関心のある人は、・・・・ ・・・・・・行政科研究室にどうぞ   公務員試験制度の紹介や 試験に向けての勉強法を 紹介してあります。                     司法試験受験指導に関心のある人は、・・・・・・・・・   ・ ・・・・・司法科研究室にどうぞ   司法試験制度の紹介や 試験に向けての勉強法を 紹介してあります。                   財政法の研究に関心のある人は、・・・・・・・・・   ・ ・・・・・日本財政法学会公式ウェブサイトにどうぞ   司日本財政法学会やそれへの加入方法 年次総会や月例判例研究会への参加方法 そして学会が刊行している各種図書が 紹介してあります。               現在の更新内容やこれまでの更新状況に関心のある人は・・・・・ 更新記録室 ・・・・・にどうぞ         

阿部正弘と幕末の始まり:甲斐素直研ー随筆歴史第1章 

  http://www5a.biglobe.ne.jp/~kaisunao/rekisi/ed-end01frame.htm ↓  http://www.asyura2.com/13/senkyo158/msg/472.html#c200     第1章 阿部正弘と幕末の始まり 1. 幕末とは・・ (1) 幕末の特徴  幕末が何時から始まったのかは、難しい問題です。もっとも早い時点に求める学説だと、天保年間に既に幕末が始まるとしているものがあります。しかし、通説的には、ペリーが最初に浦賀に来航した時と考えるようです。  私は基本的にはペリー来航でよいと思うのですが、厳密にはもう少し遡らせるのが妥当だと考えています。なぜなら、私は、幕末を二つの特徴で捉えるべきだと考えているからです。一つは、京都の朝廷が突然政治の中央に躍り出たことであり、今一つは諸士横行、すなわち外交政策についてあらゆる人々が発言しようとしたことです。  前者についていえば、徳川幕府は家康の定めた禁中並公家諸法度(きんちゅうならびにくげしょはっと)で規制しており、紫衣(しえ)事件等を引き起こして、後水尾天皇を退位に追い込んだほどの厳しさで抑圧してきたのです。後者については、直接の禁止規定こそありませんでしたが、例えば『海国兵談』を書いたことで林子平が処罰されたことに端的に示されるとおり、それ以前では普通には間違っても許されないことだったのです。  この幕末の持つ二つの特徴は、弘化3(1846)年閏(うるう)5月(以下、本稿では年号は、原則としてすべて日本の太陰太陽暦表示とします)に、米国東インド艦隊司令官ビットルがコロンブス号に乗って浦賀に来航し、米国大統領からの国書をもたらした際に、時の老中阿部正弘が対応を誤った時から現れ始めました。その意味で、この年に幕末と呼ばれる風雲時代の幕が上がり始めた、と私は考えています。  しかし、それが決定的に上がったのは、確かにペリーの来航時に、阿部正弘がビットル事件時での対応を更にスケールアップした時からでした。その意味で、通説の考えも妥当といえる訳です。 (2) 阿部正弘の家柄  どちらの時点で捉えるにせよ、この、幕末という時代を作り出した張本人は、阿部正弘です。彼のこの異常な行動を理解するには、彼の人となりを知る必要が...