汚職が世にもたらすは極刑犯罪のみ。自首無き汚職犯罪者を直ちに逮捕公開処刑せよ。【3)4)大イスラエル陰謀発覚】

汚職が世にもたらすは極刑犯罪のみ。自首無き汚職犯罪者を直ちに逮捕公開処刑せよ。【3)4)大イスラエルをアララト山地下深く構築するユダヤ陰謀発覚】

hougakumasahiko.hatenablog.com/entry/2026/06/17/223040

hougakumasahikoyoutube.blogspot.com/2026/06/blog-post_17.html

1)Dr. David Gibbs: THE SHOCKING TRUTH - How Endless Wars Keep U.S. Hegemony Alive

youtube.com/watch?v=8VSN3709z7Y

World Affairs In Context

2026/06/14  Lena Petrova Podcast

Join the discussion on our Substack at https://www.worldaffairsincontext.com/, where we discuss geopolitics, economics, and the relationship between official narratives and reality worldwide.

Dr. David Gibbs is Professor of History at the University of Arizona and one of the leading scholars of U.S. foreign policy, international relations, and political economy. His research focuses on topics ranging from the Balkan conflicts to Afghanistan, NATO expansion, and the broader evolution of American foreign policy.

Prof. Gibbs is the author of many influential books, including Revolt of the Rich: How the Politics of the 1970s Widened America's Class Divide and First Do No Harm: Humanitarian Intervention and the Destruction of Yugoslavia.


2)Mohammad Marandi: US-IRAN DEAL - Tactical Pause or Path to Peace?

youtube.com/watch?v=Au2UdPRF7q4

2026/06/16  Lena Petrova Podcast

Join the discussion on our Substack at https://www.worldaffairsincontext.com/, where we discuss geopolitics, economics, and the relationship between official narratives and reality worldwide.

Dr. Seyed Mohammad Marandi is an academic and Professor at the University of Tehran. He is a geopolitical analyst and an expert on Iran. Dr. Marandi was engaged in the US-Iran nuclear negotiations that led to the signing of the JCPOA back in 2015.


3)次のウクライナ:西側がアルメニアを破壊する|H・イシュハニャン&N・ナヴァサルジャン

https://www.youtube.com/watch?v=RiuYD4lFjtQ

Neutrality Studies Japanese 2026/06/15

パスカル・ロッタズがアルメニアの反体制派、ホヴァネス・イシュカニャンとナレ・ナヴァサルディアンと共に、アルメニアの最新の選挙、不正の疑惑、野党関係者の逮捕、教会への圧力、そしてザンゲズル回廊計画の危険性について語ります。さらに、外国の影響、アルツァフ問題、そして彼らがアルメニアの国家としての存続が脅かされていると考える理由についても議論します。

00:00:00 イントロダクションとゲストの経歴  

00:03:15 アルメニア選挙の不正疑惑  

00:12:09 外国の支援と初期反応  

00:17:25 回廊計画と地域的目標  

00:22:43 賄賂、逮捕、弾圧  

00:28:17 アルツァフ、難民、国家への脅威  

00:37:33 阈値操作と再集計をめぐる争い  

00:43:45 軍の投票と名簿の問題  

00:49:53 野党が冷静さを保った理由  

00:59:14 アルメニアの将来についての最終的な考察

[PL=Pascal Lotta,NN=N. Navasardyan,HI=H.Ishkhanyan]

文字起こし

チャプター 1: イントロダクションとゲストの経歴

PL:皆さん、こんにちは。

ニュートラリティスタディーズへようこそ 。今日はアルメニアをテーマにした特別会 です。アルメニアからお越しいただいた

2人の反体制派ホブハネスイスカニアンさん とナレクナバサルジャンさんにご参加

いただいています。お名前の発音合って いるといいんですが。

ナレクさん、ホブハネスさんようこそ。 


HI:パスカルロッタズさん、本日はお招きいただきありがとうございます。

NN:今日はお招きいただきそして最新の情報を教えてくださってありがとうございます。


PL:それでナレクさん、まずあなたにお聞きしてもいいですか?簡単にご自身の経歴を教えていただけますか?


NN:そうですね。まず私はアメリカで勉強しました。専攻はライティングとマーケティングです。それから母国のアルメニアに戻って最初はEU 代表部で働き始めたんですが、長くは続きませんでした。

その20年の戦争の後にホバネスと一緒に アルメニア人の権利を守るためのNGOを立ち上げました。というのも私たちの国に 対して大きな陰謀があることが明らかだったからです。それ以来、ドキュメンタリー 映画の政作者や写真家、作家など主権あるアルメニアとアルメニア人の権利を守ると いう目的に関心を持つ人たちを集めて活動 しています。


PL:ありがとうございます。 ホバハネスさん、あなたの経歴を教えて。


HI:私はドキュメンタリー映画の監督であり、 作家でもあります。

修士号はジャーナリズムとメディア マネジメントでジョージアの ジョージョージア公共問題研究所で取得しました。

そして今ナレクが言ったように、特に 2020年以降アルツフ共和国の一部が戦争の結果として引き渡された時、私たちは行動を起こし始めました。

【なぜなら自分たちが民族浄化やジェノサイドの危険にさらされていると分かっていたからです。】

この政府がアルツフをアゼルバイジャンの一部として認めようとしていることも分かっていました。だからこそ私たちは国に起こりうる悲劇を少しでも防ごうと活動を始めたんです。


PL:アルツフってつまりナゴルノカラバフ州のことですか?


HI:そう、ナゴルノカラバフのことですね。正式名称はアルツフ共和国です。て、憲法にもそうあります。アルツフ共和国、そうです。


PL:さて、今日は6月13 日土曜日ですね。先週の日曜日アルメニアではとても重要な選挙がありました。


{チャプター 2: アルメニア選挙の不正疑惑}


PL:まずその結果について教えてもらえますか ?

そうですね。まずは公式な結果がどう だったのか。そしてその結果についてどのぐらい満足しているのか。ではホバハネス さんとナクさんからお願いします。


HI: まず理解しなければならないのは今回の 選挙は不正に操作されていたということ です。そしてそれは投票日当日に行われたものではなく、ずっと前から始まっていた んです。

特に与党であるシビルコントラクトの政権 公約を見ればそれがよくわかります。その公約を読むと外国人排斥的な憲法違反を 約束している部分があるんです。

つまり彼らは公約の中でアルメニアの憲法 を力で踏みにじり教会の指導者であるカトリコスをその地位から追放すると宣言 している。これは国家と教会の分離を定め た憲法第17条に明確に反する行為です。

ですから西側の人たちに分かりやすく言う なら私たちアルメニア人は外国人廃斥的な思想に基づいて行われた選挙に参加せざる を得なかったということなんです。

つまり良心の自由や信教の自由を侵害して いるということなんです。でも実はそれ よりずっと前から始まっていました。

反対派の市長や地域のリーダーたち、 つまり選挙で選ばれた市長たちに対してでっち上げの事件を作り始めたんです。

例えばアルメニアで2番目に大きい都市 ギュムリでは選ばれた市長がそのまま逮捕

されて刑務所に入れられました。マシスと いう町でも同じで反対派だった市長が逮捕 されました。そして今回の選挙はまさに 前例のないものでした。

なぜなら野党のリーダーが逮捕されたまま 選挙運動をしていたからです。国家レベルの選挙でこんなことはこれまで1度もあり ませんでした。しかも彼が逮捕された理由 というのがご存知の通り、この政府は攻撃しています 。だから私にできる形で支えようとしていたんです。ところがその後彼は逮捕され ました。しかも首相がFacebookに投稿した指示で逮捕されたんですよ。信じ られますか?首相がFacebookに これから何が起こるか見ていろと書いたん です。

その直後、国家安全局や警察などあらゆる 当局がサムエルのカラプティアンの家に 押しかけ、彼は逮捕されました。

今は自宅軟禁の状態で市民と話すことも きちんと選挙運動をすることもできません 。でも彼だけじゃないんです。

今政府は第4の政党を議会から排除しよう としています。

ところがご覧の通りその政党はすでに議会 に議席を得ている。それなのに今度は違法 な手段で追い出そうとしているんです。

その政党のナンバー2つまり派閥や連合の 中心人物はメイルハヤスタン等のリーダー でした。

彼が逮捕されたのは選挙運動の中心的な 存在だったからです。これまでの地方選挙 では全て成功していました。

首都エレバンでも第2の都市ギュムリでも そしてアルメニア で最も大きな都市の1つであり教会の中心がある精神的な都市フムリティンでも全て勝っ ていたんです。そんな彼を投票の2週間前に逮捕したんです。しかも彼だけじゃあり ません。組織の中心で動いていた人たち、いわば運動の機械となっていた人たちも 次々に逮捕されました。つまりこうした やり方で政党の活動そのものを麻痺させて いたんです。



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HI:最悪だったのは夜中の2時頃のことです。投票所の集計がまだ全体の1割とか1割5 分ぐらいしか終わっていなかったんです。なのにヨーロッパの支援を受けている ニコルパシニアンという男が突然記者会見 を開いて我々が選挙に勝ったと言い出した んです。

待ちもしなかった。全く待たなかったん です。その瞬間集計が止まりました。30 分とか1時間ぐらい集計が止まっていたんです。選挙管理委員会のウェブページも 落ちて動かなくなっていました。それで彼が出てきて記者会見をして我々が勝ったと 言ったんです。想像してみてください。

投票所は全部で25箇所あるのにその時点 で数え終わっていたのは100ちょっとだけ。しかも集計の流れを見ると4つの 政党がほぼ横並びでもし足し合わせてみるとシビルコントラクトは下がっていて他の 政党はみんな上がっていたんです。

そしてその記載syuukeiのやり方が変わったんです 。そのになって私たちはそれが憲法違反だと理解しました。なぜなら中央委員会こそ が選挙結果を発表する期間だからです。

ところが彼が出てくる前にジョージアの 首相がすでに発表していたんです。ニコル パシニャンの勝利を祝う声明を出したんですよ。まだ開票率がたったの1%しか なかった時点でです。信じられますか?

つまり隣国の首相が私たちの制度を全く 尊重せずに勝手に首相を祝福したんです。

しかもジョージアの前大統領ズラビシビリ も同じようにこの2人次々とまだ投票所の1%しか集計されてない段階で首相を祝福 した。

だから彼が選挙に勝ったと発表した後本来 なら全て止めるべきなんです。憲法違反ですから、つまりその選挙はひどいやり方 で不正に操作されたということです。だから後でどんな結果を発表してもそれを 信じるべきではありません。


{チャプター 3: 外国の支援と初期反応}


NN:でもこれってどういうことなんでしょうか 。一方では実際の選挙の前に前例のない ほど多くの逮捕がありました。しかもその多くがまず野党関係者でした。それに加え て宗教指導者たちもすでに何ヶ月も前から逮捕され拘束されています。そして今度は 選挙の集計や発表の仕方に誰の目にも明らかな不正がある。一体これは何なん でしょうか?そしてなぜジョージアなん でしょう?ジョージアはアルメニアとは全く違う道を歩んでいますし、西側とも ロシアともそれぞれ問題を抱えています。それなのになぜジョージアはこんなにも 早くパシニアンを祝福したんでしょうか?

NN:私にはパシニゃんが選挙に勝つためなら何 をしてもいいという白紙委任状を外部の関係者たちからあらかじめ与えられていたよう に見えます。だからこれはジョージアだけ の話じゃないんです。選挙前の流れを見れ ば分かります。

EUが主催した大きなイベントがいくつも あって、マクロンがエレバンの町を歩き ながら政権のようなアルニアの権利を重視していたらこんなのとても不可能だったと 話していたんです。リスト

西側の外部勢力の軍優先時間よりも アルメニア自身の権利をじていました。

それにEUは確か200万か300万ど 、え、ロシアからの偽情報と戦うためと

称して任しましたが、え、実際にはこの6 年間自分たちのにせ情報キャンペーンを展開 していたものなんです。

それに加えて実際のところアルメニアで起きて いることに対してヨーロッパの関係者たち

が全く反応していないんです。カラカス市の市長 、つまり野党から選ばれた市長が銃撃され ました。でも何の反応もありません。

エグムディの市長もヨバネスが言っていた ように投獄されました。それでも反応は ないんです。Facebookに投稿したりポッドキャストでパシニゃん政権に 批判的なことを言ったりするだけで2ヶ月間の未決拘留にされる危険がある。結局の ところ彼らはあなたの時間を奪い資源を 老費させているだけなんです。

状況はどんどん権威主義的になり暴力的に もなってきています。

え、この選挙を理解するためにはまずこの 制度がどう作られ、そしてパシニャンが どうやってそれを掌握したのかそこに立ち帰る必要があります。確か2015年 に憲法が改正されたと思います。当時の大統領はサルキシャンでした。この制度で は与党が全てを完全にコントロールできる 仕組みになっているんです。つまり超多数派を持っていれば基本的に何でもできて しまう。そして実際そして2017年の選挙では当時の与党だった共和党がほぼ 同じような結果を記録しました。前回彼らの得票率は49.7% でした。パシニャンの中央選挙委員会が発表した暫定結果は49.8%です。その 数ヶ月後、西側が組織支援したカラー革命 が起きてパシニャンが政権につきました。

それ以来パシニャンは司法軍警察を完全に 掌握するように体制を整えました。つまり 彼らは権力を少しも手放してないということです。外からの圧力がない状況では 単なる投票結果だけでは彼らの姿勢を変えるには不十分です。なぜなら何をして も罰せられないと彼らが思っているから です。


PL:で、彼らが勝ったんですよね。つまり メディアで報じられている公式な結果ではパシニン政権の与党が48%を取ったと いうことですよね。ほぼ半分ってことに なりますけど。それで合ってますか?


HI:あなたの言う通り公式の数字は 49%と少しなんです。

50 を超えてもないんですよ。しかもあらゆる行政の力を使っていわばテロリストたちが反対派の有名人を殴ったりしたんです。さらに国家による殺人もありました。

パシにゃんのポスターを破っただけの人が 逮捕されてその後処刑されたんです。公式 には精神病院で自殺したとされます。したがって実際は国家による殺人です。彼の名前は アルメンホブハニスアン。家はアルツフにありました。パシニゃんはその家を アゼルバイジャンに渡したんです。

こうした不正詐欺や捏造の後で結局49%と 少ししか取れなかった。それにさっきも言いましたけど午前2時の声明の後では もはや正当な結果なんてありえません。

投票も選挙もすでに壊し憲法自体も壊されてだから、公式発表なんて本物ではありえないんです。そういうこと です。


{チャプター 4: 回廊計画と地域的目標}


PL:この件について西側のメディアや政治家の 反応は見ましたか?だって今回の選挙の不正はあまりにも極端ですよね。普通なら 少なくとも何かしらは認めざるを得ない はずです。


NN:ウルズラフォンデアライエンがアルメニアの人々を祝福するメッセージを書いて2008 年のカラー革命の精神を思い出させるような発言をしていましたよね。あの年はさすがに仮面が剥がれてアルメニアに対する地政学的な狙いが見えてきた年でした。

そしてその地政学的な目的には実に多くの 関係者が関わっています。国家レベルのアクターたちがそれぞれの利害を一致させ ているんです。その中心にあるのがザンギズル回廊です。最近ではトリップと呼ばれたり、経済成長のチャンスだといった形で 言い換えられたりもしています。けれども実際にはそれによってアメリカがイランと 接するアルメニア南部の国境まで進出することになるんです。そしてパシニア計画的 に進めたアルツフの譲渡は結局のところそのための口実に過ぎませんでした。彼はこの回廊 を実現し、イランを放し、いわばトルコ的なベルトを形成するための前段階だったん です。

それにイランやトルコ、バクー、 カザフスタンにも利益があるんですよ。

都府大統領もパシニャンを祝福した最初の 1人でしたよね。中央アジアの国々には ある種の使命があるんです。地政学的な文脈で見るとこの回廊の価値は今まさにロシア やイランを迂回できるという点でものすごく高い。これはEUにとっても トルコ系の国や中央アジア諸国にとって も同じです。だからこそ彼らはパシニゃン を全面的に支えるつもりだったんです。

なぜならこれは明らかにアルメニア国民の 利益にはならないと分かっていたからです。2枚の国境をアメリカの民間業者に 貸し出すなんて非常に危険なことです。

アンカラやバクの意図はこれまで何度も 示されてきましたからね。


PL:そうですね。つまり今私たちはこう信じろ と言われているわけです。2年前、アゼルバイジャンにアルメニアの非常に重要な 領土の一部を失い、その結果10万人もの市民が追放され、民族浄化のような形で あなたの国の本土側に逃れざるを得なかった。その当事者であるその人物と政党が実 は全票の50%を獲得して勝ったという話なんです。しかもその人は今でも アゼルバイジャンつまりその領土を奪った相手に自国の飛び地と直接つながるルートを 与えたいと言っている。その飛び地は偶然にもイランと国境を接している。そして そこにアメリカ軍の人員を配置すると。

それが全て自然なことでもちろん民主的な 発展というわけですね。ね。ホブハネス、 そんなところでしょうか。


HI:まあ、もし目をつぶって例えばシビルコントラクトのメンバーみたいになったらそうだね。そんな感じかもしれない。でもさっきも言ったようにこの選挙は全く当てにならない。なぜならひどく不正が行われているからだ。本当にものすごくひどい。しかもこれは今に始まったことじゃない。

例えば選挙の前に追加予算の支出について は何も話していなかったんだ。

選挙の大体3ヶ月前ぐらいに健康保険とか 医療保険を作って年金も引き上げた。でも それは全部予算外の支出だった。

予算の計画書にはそんな項目は1つも なかった。だからこれは一種のなんていうか「わいろ」だよね。そう、汚職犯罪だ。

だって去年議会が予算を択した時にはそんな話は全くなかったんだから。それでね、専門家の中には全部でおよそ10 億ドラムがこの追加の部分に使われたって計算した人もいるんです。それから免許を取り消されたドライバーたちも選挙の前に恩赦を受けたんですよ。


{チャプター 5: 賄賂、逮捕、弾圧}


HI: そう、これも一種のわいろみたいなものです よね。でも今まさに今エレバン国立大学の政治学者であり準教教授の人が Facebookに投稿しただけで逮捕さ れてるんです。想像できますか?ただ Facebookに書いただけでですよ。

しかも今国立大学の外国語学部を閉鎖 しようとしているんです。その学部長が この政治体制に反対しているからです。

そしてね、その学部は外国文学学科って 呼ばれてるんですけど、実際のところは西 ヨーロッパ文学とか西洋文学の学科なん ですよ。

その学科で最も有名な教授の1人がメリナ マヌーシャンでした。彼女はフランスのレジスタンス運動で知られるミサク マヌーシャンの妻です。ご存知の通り、 2人は2年前にパンテオンに迎えられました。その時、いわゆる首相がそこへ行って、メリナとマヌーシャンに頭を下げたんです。

ところが今その学科が閉鎖さ れようとしています。そして彼らはアルニア人がヨーロッパ統合されていると 言うんですよ。大学のヨーロッパ文学科をたった1人のせいで閉じておいて今になっ て私たちはヨーロッパ統合されていると いう。アルメニアの学生が西洋文学を深く学べないのにどこ がヨーロッパ統合なんでしょうか?本当に おかしな話です。

じゃあここでの計画は何なんでしょう?あなたはどう思いますか?つまり目的は パシニゃン首相とその政党を政権にとどめておくことだけだったんですよね。その上で 西側の地政学的な意図、いわゆるトリプ回廊とかザズル回廊を実現するために動く 。それに多分EUとのさらなる統合もあるでしょう。どんな形かは分かりませんが、 経済的な統合ではないと思います。 

要するに私たちが見てるのはある種の軍事化なんじゃないでしょうか。ナレク、あなたはどう見ていますか?


NN:ま、EU 統合については色々な議論がありますよね。

もちろんEUはアルメニアを歓迎している ように見せていますが、実際には似たよう な状況にある国々を見てもEUとの経済統合はアルメニアにとって意味がないと 思います。実現までには何年もかかる でしょうし、非常に厳しい規制もあります。

今アルメニアの輸出の大体35%は ロシア向けです。その多くは農産物なので距離の問題や輸送中の傷みといった課題が あります。さらにその間にはトルコがあるんですよね。トルコはアルメニアに対して いくつかの知性学的な野心を持っていて、それが時にはバクに委ねられることもあり ます。でも結局のところそれはトルコ側の 要求なんです。

つまり今の状況ではロシアとしては エレバンが自分たちから距離を取ったりユラシア経済連合やCSTOといった統合 プロジェクトから離れたりするのを許し たくないということなんです。なぜかと言うとアルメニアはここ数年公営テレビや その系列メディアを使ってこうしたロシア主導の統合システムに対してかなりの敵意 を広めてきたからです。とはいえ、実際に関係をうちきったわけではなく評判を少し 傷つけるとまっている。


PL:だからロシアとし ては今は、あ、むしろエテネキノから自分たちの側から上から、あ、アルメニアを システムから切り離す方向に動としている と思います。いくつかの分野ではすでに制限もかかっています。結局のところ パシニゃ首相はみずから進んでこうした行動を 取っているんです。なぜならあ、彼の権力は西側の勢力に支えられているからです 。


HI:つまり彼は中小企業、つまりロシア市場を 中心に自然に生計を築づいてきたこの狙われてるんです。同じように依存関係も はっきりしていますよね。

もしロシアがアルメニアへの優遇価格を やめたら、ガスの値段はおよそ4倍に跳ね上がります。私たちはロシアに小麦や穀物の供給を大きく依存しています。

アルツフの占領以降その依存はさらに深刻 になりました。そして今アルメニアは災害の真っ最中です。約束もなく、明確な見通しも なく、西側が据えた1人の人物の政治的な気まぐれのもとで国の方向が決められている んです。


PL:つまりこれは完全な政治的裏切りですよ。

私はアルメニアという国家そのものの存続 を本気で心配している人間の1人です。

アゼルバイジャン側からも色々発言がありましたが、ホバネスさん、今の状況をどれくらい深刻だと感じますか?アルメニアにとってどれほど危い状態だと思いますか?


{チャプター 6: アルツァフ、難民、国家への脅威}


HI:うん。これは本当に難しい問題なんです。

というのも、今パシニャン首相のやるべき ことリストは実質的にアゼルバイジャンに 指示されているようなものなんですよ。

その中の1つがアルメニア国内にある ティグラナシンという村なんです。もしそれを渡してしまったらどうなるでしょう ?アルメニアの南北が分断されて、しかも国内の領土をアゼルバイジャンに渡すこと になるんです。想像できますか?そこは エレバンからたった150kmしか離れていないんですよ。これが今彼のやるべき ことリストに入ってるんです。


PL:その村はアゼルバイジャンの領土になる べきだという主張なんですか?


HI:そうです。実はニコルパシニゃン氏はそれ を渡すつもりだと発表していました。

選挙運動の時だけじゃなく、その前から 言っていたんです。もう明らかですよ。彼 らはこの村を渡すつもりだと言っているんです。

しかもそこは戦略的にとても重要 場所なんです。道を渡してしまえばその道を通じて北と南を、つまり一方の側から南を 封じることになる。これは私たちにとって本当に深刻なことです。

そして次に起こる のはアゼルバイジャン人をアルメニアに入れて定住させることです。私たちはそれが 長期的にはアルメニア人をここから民族的 に排除する計画だと理解しています。

アルツフで起きたのと同じように。それに してもなぜアルニア人がそんなことをする んでしょうか?


PL:アルメニアの政党がなぜそんなことを アルメニアにするんでしょうか?つまりアルニアからアルメニア人を排除して外国 のアゼルバイジャン人をアルメニア本土に 移住させるということですよね。


HI:いろんなことが考えられますよね。

お金の問題かもしれないし、イデオロギー かもしれない。

あるいはよくわからないけど、いろんな 圧力が重なってるのかもしれません。でも政権が変わった後、つまり調査が行われる ようになれば全てが明らかになると思い ます。例えばどうしてあの人物がアルツフ共和国をアゼルバイジャンの一部として 認めたのか。

憲法にもアルメニアの独立宣言にも反している のに。そして今どうして難民の権利、帰還の権利まで侵害しているのか。アルメニア は難民に関する国際条約の加盟国なんです。そう、私たちはその一員です。それなの にアルフから来たアルニア人たちが帰り たいと言っているのにこの人物はあなたたちにはその権利がない。帰ることはでき ないと言っている。

想像できますか?国連が定めた基本的な 権利を丸ごと消し去ってるんですよ。反乱ですか?


PL:選挙運動の時、彼がアルツフから追われて 本土のアルメニアに刻去るを得なかった 難民たちに対してかなり無な発言をしてい たって話も聞きました。

その時の言葉遣いというか、どんな雰囲気だったんですか?え、すみません。今のは


NN:そうですね。私たちは見ました。ある家がパシニャン氏と対立した後に逮捕され、事実上の政治犯になってしまったんです。今でもその裁判は続いています。

彼がしたことといえばパシニャン氏の アルツフやアルツフの人々に関する決定を 疑問しただけでした。パシニン氏は彼をレした者たちと呼びました。まるで彼らに 選択肢があったかなよう。次は僕とればあるにはなかったんです。

え、支援の全て さらにロシアの平和部隊も後方支援の手段を持てませんでした。アルメニア側では パシニン氏によってよって遮断され、ヒ側ではアリエ氏によって封じられていたん です。

あり、彼らには実際のところ権利を守る ための現実的な手段がなかったんです。

彼ネスケ彼らは一応仲介的な立場でもあっ たんですが後方支援の仕組みもなくどうにもできなかったね。だからパシニゃんは ずっとと誰かに対して怒りをぶつけ続け てきたんです。

それにアルメニアではほとんどの人が、家族の誰かが、アルツフの解放や防衛に関わってきたという背景があります。アルサフを守ることは国民全体の 誇りでもあったんです。

でも今の新しい考え方はまたしてもおそらくアンカラや バクの一行によって決められたもので、アルメニアにはもうまともに機能する軍隊 は必要ないというものなんです。

実際に彼らがやったのは兵役の期間を短くすること でした。元々兵役は2年だったんですが、

パシニャは10月にそれを1年半に短縮 すると発表したんです。これは兵士の親 たちに息子が早く帰ってくると思わせるためのいわば選挙向けのばら巻き政策の1 つだったんです。

つまり実質的にアルツフ防衛政府の建物が 攻撃されているんです。国家側がその建物を違法に没収しようとしている。

さらに国営 メディアやその衛星メディアを通じて ヘイトスピーチのキャンペーンも展開されています。こうした状況のもでは非常に 厳しいと言わざるを得ません。

彼はアルメニアの人々から非常に強く嫌わ れています。でもこの民主的なプロセスが示しているように時にはちょっとした工作でどうにかできるんです。

決められた時間に兵士たちを行進させて 投票させ、その後議会で自分の権力が減ると分かった瞬間に結果を取り消すというよう なことです。彼が失っている野党第3位政党票の 4%というのは実はかなり大きいんです。

だから彼らはその4%を3.999% に下げてそして選挙を取り消した。これも また違法な行為なんです。


PL:それどういうことですか?ちょっとよくわからないんです。これ全部の背景を説明してもらえますか?


NN:そうですね。つまりこの対立を避けるための一定の基準みたいなものがあるんです。例えば議会の中で小さな政党が影響力を持ちすぎるとうまく政権運営ができなくなることがありますよね。

どの政党でも議席を得るには最低でも パーセントで言うと4%を超えなきゃいけないんです。もしそれより少なければ議席は全くもらえません。


PL:なるほど。


HI:そういう 仕組みです。


NN:そうそう。それで議席は一定の得票率を 超えた政党の割合に応じて再配分されるんです。だからこの制度では反映する アルメニア党が選挙管理委員会の発表では 最初に4%を超えたとされていましたよね。その場合パシニゃんをえっとそれはどの 政党でしたっけ?

HI:プロスパラスアルメニア と呼ばれています。反映するアルメニア党はパシニン政権への 野党勢力です。


{チャプター 7: 阈値操作と再集計をめぐる争い}


NN:そうそう。野党の話ですね。今回暫定結果 によるとかろうじて基準を超えた中で1番小さい野党なんです。で、ここからが重要 なんですが、ほんの数時間後に中央選挙 委員会の委員長が発表を出したんですよ。

その委員長というのが元々与党のメンバー だった人なんです。つまりこういうことなんですね。

もしその人を選挙長につもりだ たなら、じゃあ党員はやめて中央選挙委員会のトップとして置くという形にしたわけ です。その後ほんの数時間で新しい結果が発表されて反映するアルメニア党が必要な 4%ではなく3.996%になったんです。つまりわずかに届かない。その結果彼らの票は再配分されてその大 部分がパシニャンに回ることになります。そうなるとパシニャンの政党は議会で5議席3議席を確保できる。つまり完全な 自由裁量権を手に入れるということです。警察の掌握も憲法裁判所の判事任命も全て 思い通りにできる。そういうことなんです 。


PL:これはもう決まった話なんでしょうか?それともまだ裁判が続いているんですか? 


NN;そうですね。両方です。

3 つの野党全てがこの結果は正当ではないと発表していますし、そのうちいくつかは無効を求めて申し立てもしています。ただ再集計の最終結果は明日 14日に公表される予定です。ですから、今はまだその中間の段階にあり ますが、野党側がこの結果を正当なものとして認めていないことはっきりしてきまし た。


PL:再集計で野党側にとって何か大きな変化が 起きる可能性ってどのぐらいあると思いますか?つまりこの投票の結果にとって これはすごく重要なポイントだと思うんです。

例え大規模な不正があったとしても もしあの政党が議席を取ってパシニゃんが過半数を取れなかったらそれは大きな意味 がありますよね。その可能性どのくらい あると見ていますか?


HI:再集計は終わりました。そしてその再集計の 過程で彼らは3つの投票結果、つまり3つの投票所の結果を無効にしたんです。そう することで繁栄しているアルメニア党を議会 から外すことができたんですよ。なぜならその3つの投票所では反映するアルメニア 党が議会に入るのに十分な票を得ていたからです。


PL:3つの投票所という意味ですか ?


NN:投票所が3つありました。え、そこは 無効になりました。地区丸ごと無効にされたんです。ご存知の通りそういう票は 全く数えません。


HI:そうです。でもそれは違法なんです。え、法律的に言えば違法です。法律ではそういう場合は再選挙をやるか、あるいは新しい選挙をやり直さなきゃいけないんです。が、彼らがやったのは再集計の後に反映するアルメニア党の得票が増えて議会に入れるだけの多数になっていたんですね。

ところが昨日から彼らは投票所の結果を 取り消し始めたんです。つまり繁栄するアルメニア党の票が伸びていたところを無効にして、結局落選した野党議員は誰も議会に入れなくなった。

これはもう誰の目にも明らかなすごく汚い やり方ですよ。私たちの目の前で起きて いるのに再選挙をやるとかそういう発表もない。として例え再選挙があるとしても、 ま、さっきも言ったように彼の発表が午前2時を過ぎてからだった時点でもうこの 選挙は全部終わってるんです。

さっき軍の話をしたので思い出したことが あるんです。 軍に関するケースがあと2つありました。

1つは投票所が閉まってから4時間後の ことです。投票所の中に軍がいて、まだ投票をしている様子が移った動画があるん です。信じられますか?そういう動画が2 つか3つあります。その動画を撮ったのはアルツフ共和国のジャーナリストなんです が、罰として25日間の軍事訓練に送ら れました。想像できますか?

それからもう1つ、ロシアから投票のために来た人たち がいました。彼らには投票権、つまり選挙権があります。でもそこに軍の警察がいて 紙を繰りながら25日間の軍事訓練に来いと呼び出していたんです。


PL:一体何をして いるんでしょうね。し、 


HI:彼らはヘイトスピーチを広めていました。というか、 システム全体がロシアから来た人で、特に ロシア出身の人たちに対してヘイトスピーチをしていたんです。だって私の 友人の中にはカナダやフランス、アメリカ、ベルギー、つまり西側のいろんな国から 来た人たちもいました。来ていたんで、 その中にはパシニゃんに反対している人もいれば、誰に対しても批判的な人もいまし た。でも唯一の憎しみ、つまりこのヘイト スピーチの矛先はアルメニアで投票権を 行使しようとしていた人たちに向けられていたんです。しかももしその人が男性で 徴兵の年齢に当たるなら、彼らはその人を25日間の軍事訓練に送ってしまったん です。


{チャプター 8: 軍の投票と名簿の問題}


NN:この仕組みが導入されてから与党が人々を 軍事訓練に送り込むと脅すようになりました。始まったのは2022年パシニャン 政権に対する大規模な街頭抗議運動デモが起きた時です。彼らは活動家を特定して 送り込むと言ったんです。当時の軍事訓練は今より長期間でした。つまり与党の目 から見れば彼らは合法とは言えないような罰を与えていたわけです。だからもし 野党の集会に行くなら、そうした軍事訓練に徴集されるかもしれないということを 意識しておく必要があります。それに加えてあなたも呼び出されたんですよね。え、 覚えてますか?


HI:そう、そう。


NN:この件については、あの、巧妙なやり方があまり議論さ れていないと思うんです。

投票所は本来夜の8時に閉まることになっ てるんですが、その時間までに中に入れば投票はできるんです。そこで彼らは軍を 呼び入れて指揮官たちも来たんです。映像を見ると分かりますが、兵士のすぐそばに 立って投票を管理してるんですよ。つまり 軍の投票を完全にコントロールしていたわけです。対象はおよそ6万5000人 ほどです。それに加えて彼らはこれを一種のカードとして計算していたんです。

つまりもし自分たちに有利だと判断すればその結果を無効にしたり破棄したりできる ということです。今の時点ではいくつかの投票所で票を失う かもしれませんが反映するアルメニア党の4%を取り消す方が彼らにとっては重要な んです。だから、だから彼らはそう判断して実際に その票を取り消すことにしたんです。


PL:でもその取り消しって何か憲法上の根拠に 基づいてやってるんですか?それともただ の恣意的な判断なんでしょうか?いや、これは 数えませんみたいな感じですよね。じゃあどういう理由を出してるんですか?なんか説明はしてるはずですよね。


HI:例えばある投票所では閉鎖から 4 時間も経った後にまだ兵士たちがいたんです。もう 1 つ昨日だったと思いますが無効になった投票所がありました。

アルメニアの選挙では全部で19の政党が 参加していて、19枚のリストが配られ ます。それぞれのリストが1つの政党を 表しています。

投票の時は支持する政党のリストを1枚 選んで封筒に入れるんです。例えば8番の政党に投票したい場合は8番のリストを 封筒に入れます。

ところがある投票所ではその8番のリストがなかったんです。他の リストは全部あったのに8番だけがなかった。


PL:わかりやすく説明できますか?


HI:それがこの 投票所の結果が無効になった理由なんです。

そう。なんかリストが19枚、書類も19 枚渡されるんだけど、そのうちの 1枚がなかったんだよ。あ、いやあ、選挙全体の話なんですけどね。番号で言うとナンバーワン、ナンバー 2、ナンバー4、ナンバー5まではあった んですが、ナンバー8がなかったんです。だからナンバー8に投票したかった人たち はそもそも存在しなかったから投票でき なかったんですよ。そのことも却下された 理由の1つだったんです。

え、それからもう1つ何というかちょっと 信じがい話なんですが 有権者の数が増えたように見えたんです。以前に公表された数字があってその後ある 日突然登録された有権者の数が増えたんですよ。中央委員会の発表では 1万8000人、内務省の発表では 1万9000人。で彼らはそれを秘密のリストだと言ったんです。秘密のリスト ですよ。こんな子どもだまし


NN:多くの人が自分の家で見知らぬ人が勝手に 登録されていたのを見たんです。しかも投票するには住所での登録が必要ですよね。


HI:そうそう。例えば 1 つの家に何百人も登録されてたみたいな感じですよね。


PL:つまりあなたが言っているのは選挙が国レベルで大規模に不正操作されたということですね。しかも当然その選挙管理委員会が共謀していたということですか?


HI:ええ、 まさには私たちの見ていることです。


{チャプター 9: 野党が冷静さを保った理由}


PL:アルメニアではこれがどう受け止められているんでしょうか?もしあなたの見ていることが正しいなら、多くの人が今相当怒っているはずですよね。与党にとって現実的に考えられる数字はせいぜい20%前後じゃないかと私は思うんですが、実際のところ何が現実的なのかは分かり ません。世論調査、特に独立した調査で何か示すものはありますか?どんな結果が 予想されているんでしょうか?


HI:投票が終わった後、出口調査の結果が出 ましたよね。その出口調査を見ると4つの勢力が合わせて50%以上取っていて、 シビルコントラクトは30%くらいという 結果でした。


PL:出口調査を見つけるのは 


HI:そうだね。パシニャンの政党は確か指示率が30% くらいだったと思う。もしよければ出口調査を検索してもいいよ。いや、ちょっと調べてみようか。

4つの政党があって、 ストロングアルメニア、アルメニアン アライアンス、プロスパラスアルメニア、それからウィングスオブ、えっと、どう やっす?Unユニティだね。うん。ユニティア アルメニア選挙2026出口調査って検索 すれば出てくる。で、このニコルパシニゃンって人の記者 会見の前まではそういう流れだったんだ。つまりシビルコントラクトは支持が下がっ てて、他の4つの政党はどんどん上がってた。で、その4つの政党全部野党だから 連立を組めば政権を作れる。そういう状況 だったんだよね。


PL:あ、連立政権ってことですね。


HI:連立政権のことですね。だけどその後投票 が1度止まったんです。で、その人が勝利を宣言しに行ったところが投票が再開され た時、いつもの流れが崩れてしまったんです。そこから見えてきたのは全く違う 光景、違う姿でした。


PL:もう1つ聞きたいんですが、結果がどう なるかって結局は投票の仕組みに大きく左右されますよね。確かアルメニアは複数 代表制を採用していると思うんですが、そうですよね。つまり各選挙区で何人かが 議席を取る形ですよね。いわゆる小選挙、つまり1番票を取った人だけが勝つ仕組み ではないということですよね。


HI:いやいやいやそういうことじゃないんです。政党の話なんです。政党が関わってるだけなんですよ。


PL:でも選挙区ごとに国会に行く代表が1人とは限らないんです。つまり 1 つの選挙から複数の代表が選ばれる場合もあります。


HI:いやいや、そういう仕組みじゃないんですよ。政党を登録して少なくとも80人の名簿を 作って選挙に出るだけです。でもそれは 確認できますよ。


PL:うん。そうですね。いわゆる小選挙では普通は2大政党が独占 する形になりますよね。例えばアメリカなら民主党と共和党がそうです。ほとんど 他の野党は存在感がない。でも複数代表制のような制度だと各政党が大体1%から 30%くらいの支持を得る。そんな感じになると考えられます。アルメニアもそういう国の1つですよね。


HI:うん。


PL:例えば 得票率が51%だったらその政党は当然単独で政権を作ることができますよね。で ももし49%しか取れなかった場合状況は変わります。一定の得票率に満たなかった 政党があって そう駆引きがあるんです。その票が他より多くなるとその分がシビルコントラクトに加算 されて結果的に51%を超えることになる。そうすると彼らは単独で政権を作れるわけ です。


HI:今争点になってるのはそこなんです。もし 反映するアルメニアを議会から外すことが できれば、彼らは憲法改正が可能な多数派、つまり憲法上の多数を取れる。でも反映するアルメニアが議会に入れば単なる 過半数にとどまって憲法を変えるようなこと はできない。

例えば議長を誰にするかを一方的に決めるみたいなことはできなくなる。それは彼らにとっては大きな障害になるということなんです。とはいえ2027 年の前例もあります。あの時共和党は法の野向きには 497%を獲得しました。ですが、わずか数ヶ月後にニコルパシニャンがいわゆる 西側の手法を使って政権を掌握しました。今その動きは地下に潜っているようです。 ロシアはこの結果をまだ認めていません。最終結果を待つと言っています。そして 今回の重大な不正を報じているのはどうやらロシアのメディアだけのようです。他 の国々、外部の関係者たちはどこか満足し ているように見えます。安全保障協力機構の選挙の報道が監視を実際に 行っていれば彼らは逮捕です。司法のやり方や行政の資源の使い方 、そういったことを批判していました。


NN:そうですね。つまり権力の仕組みていうか、あ、軍隊と か海軍とかそういうものがある体制のこと ですよ。


PL:もう1つ言いたいことがあります。あなた の話を聞いているとパシニゃんの政党は 実際にはかなり人気がないように思えます。もちろん彼を強く指持している一部の人 たちはいるでしょう。でも全体で見るとおよそ6割から7割の人たちは今回の 出来事を好ましく思っていないと言っていいんじゃないでしょうか。これで今 イレバでは何がどうしている?人びとはましてや怒っているんですか? 


HI:こう言いましょう。パシにゃん氏が夜中の2時に勝利を宣言した時、人々はとても 怒っていましたよね。でもなぜ何も起きなかったのか?それは野党が何も組織し なかったからです。だからこそあの瞬間を逃したんです。何かを動かすには組織が 必要ですからね。そしてカリマでっ た。例えば強いアルメニアのため にトングルプンは中央委員全体の向こうを 申しておりました。つまり今の野党はそういうやり方で動いて いるんです。だからこそ町に出てもこの国で何かとんでもなく不正なことが起きたと いう空気は感じられないんですよ。これが問題なんです。人々が起こってい ないからではありません。選挙に関わった人たちのやり方がそういう雰囲気を作って しまっているんです。


PL:そうですね。じゃあ、ナラレさん、パシニャンが選挙を不正に捜作した一方で国民を落ち着かせることにも成功した。そう見ているということですか?


{チャプター 10: アルメニアの将来についての最終的な考察}


NN;あ、政治的な組織化が今すごく求められているように思います。

実際に現場で政治的な組織ができてくると 支配している権力に対して圧力をかける ことができることができるようになります。でも今の反対勢力、いわゆるブルジョア 民族主義の反対勢力ですね。彼らは現場で人々を組織するという基本的な活動を ほとんどやっていません。それにパシニャン政権のもとで完全な統制状態の中 で組織化を進めるのは非常に難しいんです。

彼はアメリカの支援を受けた強化された 警察組織を持っていますし、監視に関する 法律もあって、個人のプライバシーなんて全く尊重されていません。さらに政府部門 の職員が大勢いて当然のように現職に投票するんです。その数がおよそ30万人ほど 、つまり 政府部門だけで大きな票田を持っているわけです。あ、こうした状況の中で現場 レベルの組織が本当に不足しています。

その一因はアルメニアが工業化した国になってしまったことにもあります。え、つまり、え、産業労働者という層がもう ほとんど存在しないんです。ちょっとまとまりがない感じですね。

IT 分野の人たちは外国系の企業にはあまり 従っていません。現地にしっかり根を下ろしているわけでもないんです。

一方で 中間層のNGOがあってこれもEUが作ったものでパシニにゃんシや彼に相当するような人物を支援して地政学的な目的を進めるために使われてきました。

だから 野党側はパシニン氏に対するこの怒りや 憎しみを実際の成果につなげられるという自信を持てていないように見えます。もし何らかの形でその自信を得ることができたらきっと行動を起こして状況を変えると 思います。


PL:さて、最後に1つ聞きたいんですが、あなたたち2人はどう感じていますか?今の仕事を続ける上でエレバンでまだ安全だと感じますか?


NN:ま、もし捕まるなら捕まるしかないですよね。反体制なら 誰にでも起こりうることです。刑務所で過ごす時間って実はすごく有意義 なんです。たくさん本を読めるし、 スクリーンから離れて書いたり瞑想したりもできる。つまりパシにゃんがこの現実を 認めようと認めままいと私たちのような人間はどんどん増えているんです。教授で も活動家でも誰であっても私たちは確実に増えている。なんだろう。なぜなら彼の最大の目的は反アルメニアを作ることとこだからです。私たちの象徴や宗教、 そして権利を武力で妨害することが彼のやって いることなんです。実際に国民議会の議長が市民に唾を吐いたこともありました。で 、警備員に市民を抑えつけさせてその上で唾を吐いたということなんです。こういうやり方で 憎しみが生まれていくんですよ。しかは僕たちのような団体やNGOとは関係なく 独立して広がっていくんです。


PL:ちょっと待ってください。これあなたはどう思いますか?私にはこれまで見てきた中でも最も反国家的なプロジェクトの 1 つに見えるんです。わば反国家プロジェクトとでも言うべきもので、そういうものをこれまで何度も見てきました。


HI:いや、これは単に反国家的という話じゃないんです。これは反人間的で反民主主義的でそして 第二次世界大戦の勝利そのものに反するものなんです。つまりファシズムに対する 勝利に反しているということです。なぜ そう言うかと言うと、アルツフ共和国とは何だったのかを考えれば分かります。この 国は民主主義を発展させようとしていた国家で、第2次世界大戦の後に私たちが 築いた世界秩序つまり国連が互いに敬意を持って接し、そして何と言えばいい でしょう、自己決定権ですね、その原則に従っていたんです。そしてアルツフ共和国はこう言いました。

「アゼルバイジャン人は、スニフでアルメニア人に対して、そして他の場所でも虐殺を行っている」と。

アルメニアの人たちは、「私たちは国際秩序のルールに則って独立し、民主的な国を作る」と言っていました。そしてアルツフでは 大統領がこれまでに5人も変わりました。

権力の仕組みもそれぞれが独立して機能していたんです。議会の中でもいろんな層があって1つの政党だけじゃありませんでした。

一方でアゼルバイジャンは違いました。彼らは独裁体制を作っていったんです。

少数民族の指導者たち、例えばタリシュの人たちを刑務所の中で殺していました。レズの人たちの権利も全く尊重されていませんでした。

そしてもう30年も同じ一家が権力を握り続けているんです。

そして現れたのがニコルパシニゃんという 男です。彼はこう言ったんです。「わかりました。この1万2000平方kmの民主主義 の土地を少数派の権利も世界秩序も尊重しない独裁的な国の一部として認めます」と。

それで見たことがあるかどうか分かりませ んが、今アゼルバイジャンの象徴は金属の拳なんです。アルツフのあちこちにその金属のこぶしの 彫刻を作っているんですよ。つまりそれは 法の支配も世界秩序もなくあるのは拳だけという意味なんです。誰かを殴ればそれが法だということです。 だからこの、


NN:え、すみません。あなたの指摘に補足したいんですが、アゼルバイジャンはウクライナや、アメリカ、NATO,トルコ、そしてイスラエルとの防衛契約で大きなみ返りを得てきたのを私たちは見てきました。アルツフの人々の自治権を攻撃したことで、その役割はむしろまったくジェノサイド犯罪です。どうぞ続けてください。


HI:今ではもう分かると思いますが、パシニャンはアルツフを手放しただけじゃないんです。私の先祖、つまり西アルメニアで虐殺の犠牲になった家族まで彼はその虐殺の責任を押し付けているんです。

まるでエルドアンと同じように「被害者責任捏造」の同じやり方で。

想像できますか?もしネタニアフ首相とか他の誰かがホロコーストの犠牲者を責めるようなことをしたら?

あなたたちがホロコーストを起こした原因だというようなものです。

今パシニゃんがやっているのはまさにそれなんです。

4月24日虐殺の追悼の日に彼は アルメニア人が虐殺の原因だったと発言しているんです。

ま、もう一度人道主義とか世界秩序という 話に戻りますけど、これはアルメニア民族だけの問題じゃないんです。

地球全体の 問題なんです。私たちはお互いをどうやっ て尊重し合うのか。

虐殺を防ぐのか。それとも被害者を責めるのか。

「被害者を責める」ということありますよね。

例えばアゼルバイジャンではアルメニアの教会が 壊されています。

でもこちらの政府関係者はあれはあの国の領土だから何をしても いいと言うんです。

信じられません、あれは文化的な虐殺なんです。

それはもしルワンダでセブ族がツチ族を殺したら、そうあれは自分たちの領土だから何をしてもいいのかというのと同じことなんです。


PL:正直言ってこれは本当に信じが状況だと思います。

特にこれが全部問題ないと 信じろと言われていることがね。

しかもヨーロッパ連合からは、アルメニアは民主主義の灯台でみんながロシアに反対して団結したから民主主義が勝ったんだ、と信じろと言われている。

正直完全におかしいと思います。

それに私は本気で心配しています。

このままではアルメニアという国がもうアルメニアとして存在できなくなるんじゃないかと。

今の流れを見ていると国家そのものが解体に向けて準備されているように見えるんです。

間違っていて欲しいですが、非常に危険な状況だと思います。

では最後に1人ずつ1分ずつお願いします。

まずホバハネスさん、そしてナクさん。


HI:1つ言っておきたいのはパシニゃン氏が選挙でどんな結果を得ようと私たちは敗北したとは感じないということです。

なぜならこの戦いは私たちから始まったものではなく私たちで終わるものでもないからです。

そして人種差別やファシズムと戦うこと自体が本当に誇らしいことなんです。


PL:よし、わかりました。


NN:あなたの指摘の通り、イラン当局がこうした意図を公に示していることを認めるのもとても重要だと思います。

ライシィ大統領から上級顧問、そしてハメネイ師に至るまで彼らは繰り返し、国境の変化に対する懸念を表明してきました。

経済や繁栄という名目のもとでアメリカとその代理勢力が機動効果を支配しようとしアルメニアの人口構成を変えいわゆる国際的に認められた国境を変えようとしているという懸念です。

ですから私たちはイランのレッドラインが尊重されイランが勝利することを願っています。

それはアルメニアにとっても非常 に重要なことだからです。


PL:イランの話題には今回は全く触れられませんでしたね。

その点はまた次の回で取り上げましょう。

お 2人には本当に感謝しています。

フォローしたいという方はどこを見ればいいですか?

アルメニアですね。

皆さんアルメニアでお 2 人をフォローしてください。

そして登録もお忘れなく。では、あなたの活動や仕事を見られる場所はありますか?


NN:あ、Facebookのページと Instagram のページ、それから最近始めたサブスタックがあります。

なのでリンクをお送りしますね。

もし人々が私たちの、え、NGOを フォローして、え、アルメニアで進行しているファッション弾圧や人権弾圧の状況を置い たいと思ったらそこから見てもらえます。


PL:皆さんリンクは下の説明欄にあります。 ナレさん、ホバハネスさん、今日はお時間をいただき本当にありがとうございました。


NN:ありがとうございます。ナリスです。とっても素敵でした。


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4)アルメニア選挙は公然と不正操作された|ミカエル・ダルビニアン

Neutrality Studies Japanese

youtube.com/watch?v=TZRh_Oi0F0k

2026/06/16

元米国外交官であり、現在アルメニアに在住するアルメニア系のミカエル・ダルビニアン氏が出演し、6月7日の選挙、不正の疑惑、野党関係者の逮捕、そしてパシニャン首相の権力拡大について語ります。議論ではさらに、EU、米国、トルコ、アゼルバイジャン、イランからの対外的圧力や、アルメニアが主権を失いつつあるのではないかという懸念についても取り上げます。

リンク:

Security Observer Análisis(スペイン語チャンネル) -    / @securityobserveranalisis    

Security Observer Global Voices(英語のシンクタンクチャンネル) -    / @securityobserverglobalvoices    

Security Observer 公式サイト: https://security-observer.com  

タイムスタンプ:

00:00:00 ゲスト紹介と経歴  

00:01:51 選挙で何が起きたのか  

00:04:30 不正選挙の疑惑  

00:08:03 再集計と議会の閾値  

00:12:55 アルメニア国内の不満  

00:16:55 パシニャンが依然として支持を得ている理由  

00:22:35 外国の影響と回廊政治  

00:28:35 TRIP回廊と米国の利害  

00:45:03 イラン、主権、そしてアルメニアの将来

文字起こし

[MD=Mikael Darbinian]


{チャプター 1: ゲスト紹介と経歴}

PL:皆さん、こんにちは。

ニュートラリティスタディーズへようこそ。今日もアルメニアをテーマにした回です。そして今日はミハイルダルビニアンさんにご参加いただいています。ミハイルさんようこそ。


MD:パスカル,呼んでくれてありがとう。


PL:こちらこそオンラインで参加してくれてありがとう。

ミハイルさんは特別な経歴をお持ちですよね。元々アメリカの外交官をされていたとか。少しご自身の経歴について教えてもらえますか?


MD:え、私はアメリカ国務省の副事としてアルゼンチンとその後モスクワで勤務していました。期間は2020年から2024年までです。2024年の終わりには領事部門つまり外交官として働いていました。色々な仕事を経験できて本当に多くのことを学びました。


PL:そして今あなたはアルメニアに住んでいてご自身のルーツもアルメニア。


MD:そうです。私も民族的にはアルメニア人なんです。アメリカにも住んでいましたし、アルメニアにも、それからいくつか他の国にも住んでいました。家族でここに 引っ越してきたのはロサンゼルスとかモスクワ、ブエノスアイレスみたいな大都市よりももっと小さくて落ち着いた場所で暮らしたかったからです。だから ここはずっと小じんまりしていますね。


{チャプター 2: 選挙で何が起きたのか}


PL:週末の選挙で実際に何が起きたんでしょう か?選挙の前から大規模な問題があったとか、野党の重要な人物が多数逮捕されたという話を聞いています。そして選挙の最中にも不正があったとも言われています。

エレバンの中から見ていて、あなたがどう感じたのか教えてもらえますか?


MD:そうですね。全くその通りです。選挙は6 月7日に行われました。議会選挙で2018年から政権を握っている与党が望みました。彼らはニコルパシニャン首相の8年間の権力をさらに延長しようとしていたんです。これまでの年月の中で彼の支持率が下がるにつれて権威的な手法が強まっていきました。ナゴルノカラバフの喪失を始め、いくつもの敗北や失敗を経て、その傾向がより顕著になっていった。

例えばアルメニアの貧困率は未だに20% のまま、

地域によっては貧困率が40%を超えているところもあります。

これはここ数年で貧困率を半分にまで減らしたジョージアと比べるとかなり対称

的です。それから6月の議会選挙に向けて 野党の指導者たちが次々と逮捕されました 。選挙当日にも多くの逮捕がありました。

選挙の日だけでなくその前から何十人も拘束されています。逮捕されたのは ほとんどが政府を批判していた人たちか、国会議員あるいは議員候補でした。つまり野党に対する弾圧が非常に激しかったと いうことです。


PL:さっきアルメニアの映画監督とジャーナリストの2人と話したんですが、彼 らが言っていたのは選挙の夜に不正があったということなんです。パシニゃン氏が 午前2時の時点でまだ全ての投票所の集計が終わっていないのに自分の勝利を宣言したそうなんです。そしてかなりあからさまな形で 不正が行われていたと。もう誰が見ても分かるような露骨な実際どういう意味かわからない。


{チャプター 3: 不正選挙の疑惑}


MD:私がこれまで見てきた中で多分1番不正がひどかった選挙だと思います。

私自身取材や調査の仕事を通じて アルメニア以外の国の選挙も見てきました が、今回のアルメニアの選挙はこれまでで最も不正が露骨でした。実際の逮捕者が出 たことに加えて投票日当日には与党のメンバーが有権者に付き添って投票所に 入っていったんです。外で待っている人もいれば投票ブースの中まで入ってきて指で 示しながらこうやって投票しろ。この候補に入れろと指導するような場面もありまし た。

今回の選挙では18の政党が参加していてそれぞれの政党に1枚ずつ18枚の投票用紙があるんです。有権者は自分が投票したい政党の用紙を1枚選んで封筒に入れ、それを投票箱に入れる。という仕組みになっています。

まあ人々は最初から封印された与党の封筒を持ってくるんです。番号で言うと16番ですね。みんなそれを手に持って投票所に 入っていく。投票ブースの後ろに行ってポケットからそれを取り出してそのまま 投票箱に入れるんです。主に高齢者とか 投票のやり方にあまり慣れていない人たちですね。

投票率はおよそ58%で、まあ悪くはないです。アルメニアの歴史の中で最高でも最低でもない。

それから徴集兵つまり18歳くらいの若い新兵たちも何箇所かの投票所で投票していました。ある地区では多分30人とか40人、多くて 0人ぐらいの兵士グループが投票所の閉鎖の2分前に中に入って投票していたんです。それから別の場所では投票所がすでに閉まっていた夜の10時頃に彼らが中に入れられたんです。本来ならその時間はもう寝ていなきゃいけない時間ですよね。新兵たちにとってはまさに睡眠時間なんです。ところが彼らは外に連れ出されて閉まっている投票所に連れて行かれ投票をさせられたんです。で、一体誰に投票すると思います?もちろん与党ですよ。全部与党が仕組んでいることなんです。

確認のために言っておくと今の首相は司法、立法そして行政の三権全てを掌握しています。つまり警察も裁判官も全て彼の支配下にあるということです。選挙管理委員会も彼が任命しているんです。だからどんな調査や再集計が行われてもそれを担当するのは彼に忠実な人たちなんですよ。あ、ちょっとだけ補足ですけどね。


PL:

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{チャプター 4: 再集計と議会の閾値}


PL:さて、今日6月13日の時点で話しているんですが、僕の情報によるとまだ結果を 待っているところです。明日発表される予定の結果で、小さな野党の 1つが4%の最低得票ラインを超えるかどうかが決まるんですね。もし超えられなければその票が再配分されてパシニにゃン氏が議会で圧倒的多数を取ることになる。そういう理解で合ってますか?


MD:そうそう。その通りです。よく理解されていますね。野党は3つあります。

ストロングアルメニア、アルメニア同盟、そしてプロスパラスアルメニアです。このプロスパラスアルメニアが1番小さい野党なんです。もう15年、もしかしたら20 年ぐらい活動しています。これまでもずっと独自に動いてきました。得票率は大体6%とか7%あるいは4%くらい。いつもなんとか議会には入ってきたんですが、ほんのわずかな議席しか取れないんです。で、今回の問題はそこなんです。

再集計の結果によると最初の開票が6月7日から8日にかけて行われたんですが、この小さな野党の得票率が3.994%台だったんです。議会に入るには4%が必要なんですよ。

つまり彼らが議会に入ると議席の配分が 変わって与党の票が一部制限されることになります。今のところ与党は辛うじて過半数を持っています。ほんのわずかですがそれでも過半数です。そのおかげで通常の法律を通したり、政府を組織したり、緊急事態を宣言したりすることはできます。

ただし憲法改正をしたり憲法裁判所の判事任命を行ったりといったことはできません。そうしたことには憲法上の特別な多数が必要なんです。

まさにあなたが言った通りで、今小さな野党が票の再集計を強く求めています。これまでに2005の投票所のうちおよそ500から600箇所で再集計が行われました。600ほどで再集計が終わっているということです。小さな野党が支持を少し伸ばして、最大でパーセントで言うと4%ほど増えたようなんですが、今のところ確かな情報はありません。本来なら結果はもう出ているはずでした。再集計も現地時間で昨日の14時までには終わっているはずだったんですが、まだ実際の再集計結果は出ていません。

さらに問題なのは、選挙管理委員会がいくつかの投票所の結果を無効にしたことです。確か3箇所だったと思います。その3つの投票所にはこの小さな野党への票が含まれていました。つまりその投票所の結果を無効にすることでこの野党が議会に入るために必要な票数を得られなくなっているんです。

これが大きな問題の1つです。要するに政府が結果や再集計をコントロールして自分たちの多数派をさらに大きくしようとしているということなんです。


{チャプター 5: アルメニア国内の不満}


PL:つまりこれまでの話を聞く限りでは、出口調査の結果によると与党が現実的に獲得できたのは議席の3割前後、大体1/3くらいということですよね。

そうなると依然として最大政党ではあるものの、彼らが今主張しているおよそ49%には遠く及ばない。

そしてもちろん彼らが望んでいる圧倒的多数にも届かない。

さらに言えば他の政党が連立政権を組んで実際に政権交代を起こす可能性も出てくるわけです。

ではそうなるとアルメニアの一般の人たちはどう感じているんでしょうか?

状況は悪化しているんでしょうか?

アルメニアの人口はおよそ250万人もしくは300万人ぐらいですよね。正確には300万人より少し下くらい。そう考えると国民全体としてはどうなんでしょう?

今のアルメニアでは大きな不満が広がっているんじゃないですか?


MD:あります。ありますよ。

つまり選挙の前の段階でいろんな世論調査を見てみると、各国やNGOなどがたくさんの調査を行っていました。その多くが示していたのは多くの有権者、つまりアルメニアの人たちの多くが投票にあまり関心を持っていないということでした。

参加したくないという人が多かったんです。

でも今回は少し変わりました。2021年の選挙と比べると参加者の数が増えたんです。

とはいえ人々の間にはやっぱり不満があります。変化を求めているからです。多くの人がその変化を望んでいます。

そしてあなたが言及した30%という数字、それは現実的なものに見えますね。

与党は得票率で3割ぐらい取れるかもしれないという感じをしますね。

でも明らかにいろんな手を使ってます。

例えば人をバスで運んできたり、二重投票をさせたり、投票者名簿から名前を消したり。

投票に行く時って自分の名前にチェックを入れるじゃないですか。その名簿から名前が消されていたり、もうすでに署名がされていて、まるで投票済みみたいになってるんです。実際に投票所に行って「ちょっと待って、ここにある署名。誰が私の名前を書いたの?」ってなる人もいる。

そういうやり方で野党の人たちが投票できる可能性を下げようとしてるんですよ。

人々は苛立っているんです。

全体的に見ても社会はそのメディアが特にアルメニアの外で書いているようなロシアか西側かという単純な選択ではないんですよ。

アルメニア社会がヨーロッパ連合に進みたいだけでロシアがそれを潰している みたいな話でもない。

実際はそうじゃないんです。

アルメニアの人たちはいろんな方向に開かれています。

ロシアともEUとも良い関係を保ちたいと思っている。それは昔からそうで、ずっとバランスを取ってきたんです。

でも今は政府が無理やり国を地政学的な対立の中に引きずり込もうとしているように見える。そして人々はそれを望んでいないんです。


PL:私が理解しづらいのはこうなんです。ナゴルノカラバフ、つまりアルツフをアゼルバイジャンに実際に失ったのは政府と大統領なのに、

どうして今でもアルメニア人の半分以上がその政府を支持しているとされているのかということです。もし現実的には支持率が大体1/3 くらいだと考えるとしても、それでもなぜナゴルノカラバフであんなことが起き、10万人もの難民が家を追われてアルメニア本土に避難した後でも彼がそんな人気を保っていられるのか。

しかも彼自身、家を追われた人たちアルメニアの市民ですよね。

彼がアルメニア人についてかなりひどい言い方をしていたのを私たちは見ています。それでもなおどうしてそんな状況が成り立つのか?あなたには説明できますか?


{チャプター 6: パシニャンが依然として支持を得ている理由}


MD;そうですね。確かにいい指摘だと思います。これは本当に社会学的にかなり深い研究に値するテーマですよ。

例えばもしイギリスが突然北アイルランドを失ったとしたら人々はどう反応するでしょうか?

あるいは日本が北海道を失ったとしたら、普通の日本人はきっと納得しないでしょう。

アメリカがプエルトリコを失うようなものです。

だからこれは本当に社会学的に深く掘り下げる価値があると思います。

ただ彼の支持の一部は、言ってみればメディアの操作というか自分の都合に合わせてメディアを使い、物語を作り上げたり、他人に責任を押し付けたりすることから来ているんですよね。

例えばNKの喪失についてはロシアが非難されました。

EUにも責任があると考える人もいます。

彼は多くの場面で責任を転嫁していて、特にロシアに対してそうでした。

特に2020年の戦争の後「ロシアは助けてくれなかった。アゼルバイジャンの進軍を止めなかった」といった形で非難の的になっていました。

そして2023年以降は関係がさらに悪化しているように思います。

彼が持っている支持の一部は、私が本当にそう思うのですが、1995年のナゴルノカラバフでのアルメニア側の勝利、あるいは支配の確立の後に始まった流れから来ています。

あの後、多くのNGOが少しずつアルメニアに入ってきました。

ジョージ ソロスの団体などもそうです。

彼らはいいこともしていますが、その裏の側面もあります。

彼らが入ってきたのは1998年頃ですね、他のNGOも2、3年 代初めに入ってきました。

最終的な目的はジャーナリストに良い報道のやり方を教えるといったものでした。

そういう流れがいわば反対勢力全体を形づくったんです。

1つの考え方、1つの枠組みたいなものができて、政府にどう反対するかというモデルを人々に示したんですね。

その後多くのNGOがそれぞれ別の議論に入っていきました。

例えば近隣諸国との平和を掲げる議論です。

でもアゼルバイジャンでは完全に戦争の言説でした。

上から下まで制度として反アルメニア的な言説が根付いていたんです。

一方、アルメニアではそうしたNGOが「もう手放そう。ナゴルノカラバフなんて 必要ない。あそこはアルメニアじゃない、」といったことを書いていた。

その影響で社会の一部、ある層の人たちは、もしかしたら本当にアルメニアじゃないのかもと思うようになったと思います。

でも実際には、あの地域には1700年とか1000年の歴史を持つ教会があるんですよ。

だから私は、NGOがこの件で大きな役割を果たしたと思っています。

そして今も彼を支える上で、また責任を将軍たちに押し付ける上でも、大きな役割を果たし続けています。

例えば彼は、ナゴルノカラバフの喪失について、ロシアを非難しました。

アルメニアの将軍たちも非難しました。

さらには、ナゴルノカラバフに住むアルメニア人、つまりアルメニアの市民たちまで責めたんです。

「あなたたちは戦わなかった。逃げ出しただけだ」と言って、彼らにも責任を押し付けたんですね。

しかもその時点でアルメニアは、すでに全ての支援を止めていました。

憲法に反してです。

アルメニアの憲法では、ナゴルノカラバフのアルメニア人の身体的な安全を守るのはアルメニアの責任だと定められています。

彼はその憲法上の原則を事実上破り、彼らへの安全保障を止めてしまった。

その結果、最終的にあの事態につながったわけです。

ですからそこにはいくつもの要因、いくつもの背景があるんです。


PL:今回の結果に対して、今外国の影響というのはどれぐらい大きいと思いますか?

そして私が本当に衝撃を受けたのは、もちろん今回の選挙だけじゃなくて、それ以前からもそうなんですが、ヨーロッパ連合そしてアメリカによるパシニャン氏へのあの非常に偽善的な支援なんです。

特にヨーロッパ連合ですね。

例えばパシニゃン氏が最大野党の1人、そして教会の指導者でもあるカレキン2世を 実際に投獄したその翌日ですよ。

たった1週間後にはカヤカラス首相がエレバンを訪れて彼の隣に立ち、彼は民主主義の燈台だなんて言っていたんです。

もうあからさまな偽善というか見逃しようがないほど汚職ですよね。

あなたはこれをどう解釈していますか?


{チャプター 7: 外国の影響と回廊政治}


MD:そうですね。

外国の影響はここで本当に大きいです。

外国の影響は非常に大きい。

それにさっきも言いましたが、首相の支持率が年々下がるにつれて、彼はどんどん権威的な手法を強めてきました。

さらに権力を維持するために外国の勢力にも支援を求めるようになったんです。

私は以前領事官として働いていたんですが、その経験から言うと、いわばビザショッピングみたいなことをしていたんですね。

ビザショッピングというのは、ある領事館でビザを拒否された人が別の国にある同じ国の領事館に行って、今度は発給してもらえるか試す。

そういう行為のことです。

アルメニアの首相もそれと似たようなことを支援でやっていたんです。

つまりどこから支援を得られるかいろんな相手を試して回っていたということですね。

彼は支援さえ得られるなら無節操に親ロシアになろうと努力もしたし、親中国にも、親イランにも支援があればなろうとした。

すべて偽善だからまともな国は支援しなかった。

ところが偽善が商売のEU側だけが、彼をロシアに対する反ロシア分子に金銭で仕立て上げ公共にロシアを誹謗中傷させる。

このように利用できる(スパイとして獲得した。嘘つきは嘘つきとだましあいするだけなのだ)。


PL:これらの村はアルメニアのかなり奥にありますよね。

じゃあなぜアゼルバイジャン側 はそんな情報を求めているんでしょうか?

それに彼がそれを手放す理由は何なんでしょう?

だってあの村マンは明らかにアルメニアの領土の中にあるんですよ。


MD:そうですね。ここは実質的な国境の一部みたいなものではっきり線が引かれている わけじゃないんです。

アルメニアとアゼルバイジャンの間には両側に軍の陣地があって、その間にいわゆる緩衝地帯、いわば無人地帯があります。

ただ、その一部の地域は元々完全な無人地帯というわけではなかったんです。

アルメニアの村人たちが実際に行って家畜を放牧していたような場所もありました。

で、彼は、そうした地域を、事実上、アゼルバイジャンやトルコの支持を国際的な場で得るために、譲り渡してきたんです。

さらにアルメニアの憲法を改正して、独立宣言への言及を全て削除しようとしている。

その独立宣言には、アルメニアがナゴルノカラバフのアルメニア人の保証人であること、そしてアルメニアの歴史と文化的アイデンティの象徴であるアララト山についても触れられています。

例えば、彼は、アララト山をパスポートのスタンプから外したんです。

これまではずっとスタンプのデザインの一部でした。

どこにでも見かけるもので、フランスで言えばエッフェル塔、イギリスで言えばビッグベンみたいな存在です。

国の象徴なんですよ。

それが(彼の独断で)取り除かれたんです。

それに彼は教会を迫害しています。

教会への攻撃を始めたのはアゼルバイジャン当局が「アルメニア教会はコーカサスにとって大きな脅威だ」と発言した直後でした。

マリンコーカサスにとって最大の脅威は、復讐主義的な性格を持つ教会だというような言い方をしていました。

その発言の1週間後、去年のことですが、彼は教会への迫害を始め、アルメニア教会のトップを逮捕しようとしたんです。

つまりこうした出来事は全て時期的にも重なっているん です。

うん。そうですね。外国の影響はかなり大きいと思います。

EUもアルメニアを利用しようとしているんですよ。

だからアルメニアをロシアとの対立に追い込もうとしているように見えるんです。

確かな証拠があるわけじゃないですが、そう感じます。

つまりEUはアルメニアをロシアと対立させて、ロシアが何か行動を取るように仕向ける。

そしてその後でEUが「ほらロシアはあなたたちを支援していない。こっちに来なさい」という、そんな構図に見えるんです。

例えばユーラシア経済連合とか独立国家共同体、それに集団安全保障条約機構なんかありますよね。

アルメニアは最近そうした組織への関与を、高いレベルではほとんど止めてしまっている。参加を後退させているように見えます。

おそらくEUの要請で政策を変えて、支援を得ようとしているんじゃないかと思います。


{チャプター 8: TRIP回廊と米国の利害}


PL:それからイランの要素についてはどうです か?

つまり私にとって、アメリカが進めている中でも、正直かなり狂ってると思う計画の1つが、アゼルバイジャンとアルメニア国内にあるアゼルバイジャンの飛び地をつなぐ全長およそ50kmのザンゲズル回廊っていうプロジェクトなんですよ。

さらにその先でトルコともつながる構想です。

でもその回廊は、イランとの国境のすぐそばに位置することになりますし、今の構想ではまるで植民地時代の租借契約みたいに、アメリカ軍が99年間運営するって話なんです。

正直これは愚かさの極みだと思います。

特に大国に挟まれた小さな国にとっては、どの大国も本気でおこらせないように立ち回ることが何より大事なはずですから。

この件についてどう思われますか?

それと、今回の選挙結果を踏まえて、実際にそんな計画が現実的だと思うかどうか、その辺りも聞かせてください。


MD:そうですね。つまり2025年の8月に、アゼルバイジャンとアルメニアの指導者たちが最初の和平合意あるいは和平に関する覚書、そう領界覚書に署名したんです。


PL:つまり国際法の元ではこれはほとんど拘束力がないってことです。結局はあちらの議会を通さなきゃいけない。だからまだ決まった話じゃないんですよ、全然。

ただ、今はもうそういうものが存在してるってことですね。


MD:その後彼らは、さらに、いくつかの文章を作成して実際に合意書に署名したんです。

マルコルビオは、今年の5月26日にインドからエレバンに飛んできました。

滞在は1 時間か長くても2時間ぐらい。

そこでこの文書、つまりトリップ協定、いや回廊協定と呼ばれる合意書に署名してすぐにアルメニアを離れたんです。

おそらく与党が過半数を失うかもしれないとと心配していて、選挙の前にこの合意をまとめておきたかったんでしょう。

アルメニア選挙の大体2週間前のことでした。

で、このトリップっていうのは、正式には「国際平和と繁栄のためのトランプルート」といった名前のものです。 


PL:うん。そんな感じです。


MD:それはアゼルバイジャン本土とアルメニアの向こう側にある飛び地ナヒチェバンをつなぐ回廊なんです。

ナヒチェバンはソ連時代に分断されました。

そしてこの地域はミドルコリドーと呼ばれる回廊の一部でもあります。

つまりコーカサスを通ってカスピ海と黒海を結ぶ一連のインフラがあるんです。

これらはソ連崩壊後に整備されたもので、ミドルコリドーと呼ばれています。

例えばバクチョビシジェイハンという石油パイプラインがあります。

他にも道路、鉄道、ガスや石油のパイプラインがカスピ海から黒海まで走ってるんです。

そしてアルメニアが関わるのは、その地域を通る第3のルートという位置付けです。

現在ミドルコリドの黒海側には、ジョージア、つまりグルジアに2つの港があります。バトミとポチです。

ジョージアには輸出入のために使われている大きな港が2つあります。

この回廊を通じて使われているんです。

中央アジアや中国からカザフスタンを経由して貨物はカスピ海を船で渡り、それからミドルコリドーを通ってヨーロッパ連合へ向かいます。

逆のルートでも同じです。

ところがその2つの港ポチとバトミはもうかなり飽和状態なんです。

とても混み合っていて、ここ数年貨物量も貿易量もどんどん増えています。

そのせいで船の待ち時間も長くなり輸送コストもかなり上がっています。

単純に増え続ける貨物の量に対応できるインフラが整っていないんですね。

それで2020年には、ポチの少し北の地域にもう1つ新しい港を建設する計画がありました。

アナクリアという町があります。

2016年から2020年の間、そこでは建設を進めようとしていたコンソーシアムがあり ました。

彼らは投資をしてこの港の全体計画を立てたんです。

目的は既存の2つの港の交通量を分散させることでした。

ところが2020年の1月にジョージア政府がそのプロジェクトを取り消しました。

条約ではなくあくまでプロジェクトの取り消しです。

彼らはその計画を中止したんです。

つまりその回廊を通る新しいプロジェクトは全て止まってしまったということです。

一部の人はロシアやイラン、アルメニアと結ぶ南北回廊への投資を優先したかったからではないかと言っています。

別の人たちは資金面の問題や財務上の対立が理由だと話しています。

いずれにしてもジョージアを通る第3の回廊の建設は不可能になりました。

では他にどの国があるでしょうか?

ミドルコリドーに関しては、ロシアを経由するつもりはなかったんです。

イランは使わない予定だったんです。

あの時そこにいたのはアルメニアだけでし た。

同じ年つまり2020年に、ナゴルノカラバフ紛争が起きました。

いわゆる2020年の44日戦争です。

あの小さな地域は、イランとアルメニアの両方に接しているんですね。

で、偶然にもアゼルバイジャンの主な軍事的な成果は、イラン国境沿いからアルメニア国境に向かう一帯で得られたんです。

つまり実質的に、ナゴルノカラバフの事実上の国家の中で、アルメニア国境までの領土を掌握した、ということになります。

これによって将来的な回廊の確保が可能になったわけです。

それが2020年でした。

そこから時を進め2026年になると、すでに合意はほぼ整っている。

アメリカは今、アルメニアをツールとして確保した。

要するにこれはサプライチェーンの話なんです。

彼らが署名した覚書や文書の内容を読むと、アルメニアがサプライチェーンを支えることに重点を置いているのがわかります。

アルメニアが莫大な投資を受けるとか、そういう話ではないんです。

必要なのはアゼルバイジャンをミドルコリドーにつなぐ、すでに存在しているおよそ40kmの回廊だけなんです。

インフラ自体はもうあります。

ソ連時代にはそこを鉄道が走っていました。今は全く使われていません。

人々はすでにその線路をスクラップとして使ってしまっていて、でも地形的には再利用が可能なんです。

アルメニアの中で東西に走るルートがあるのはそこだけです。

というのもアルメニアは非常に山が多い国ですから。

だから実質的にそこしかないんです。


PL:いや、アルメニアはこれで何を得るつもりなんでしょうか?

特にアメリカに99年間リースするって話ならどうなるんでしょう?

つまり貿易の利益はないのに通過するだけの交通だけが増えるってことですよね。結局アルメニアをただ通り抜けるだけになってしまうんじゃないですか。


MD:そうですね。つまりこういうことなんです。

このプロジェクトは、国内ではアルメニアを貧困から救い出して21世紀レベルに引き上げるっていう風に宣伝されています。

でも実際のところを見てみると、要は通過料金を得るためのものなんですよ。

それが本当の狙いなんです。

例えばカザフスタンとか周辺の国々で鉄道や道路の通過料金を見てみると、カザフスタンの場合、通過料収入は国家予算の大体2%くらいです。

アゼルバイジャンだとおよそ1.5%。

これは2024年から25年あたりの数字で、政府予算に対する割合です。あ、いや正確には予算じゃなくて総収入ですね。


PL:つまりGDPの中での割合ということです。


MD;はい。そういうことです。そうですね。およそそのくらいです。

ジョージアでは通過手数料は大体1%未満です。

トルコではもっと低くて0.6%もう少し下ぐらいですね。

セルビアは私が調べた中ではかなり高い方でほぼ3%に近いです。

つまり通過手数料そのものは必ずしも大きな収入をもたらすわけではありません。

例えば40kmほどの真っすぐな道路で通過に15分しかかからないような場合、大した収入にはならないんです。

ジョージアのようにミノ町まで長いルートがあって、丸1日6時間とか7時間かかるような場合とは違います。

だから実際のところ大きな利益にはならないんです。

むしろ重要なのはアルメニアを、トルコ、アゼルバイジャン、そしてアルメニアを含むこの全体の枠組の中に位置づけることです。

そして同時に、中央アジアに向けたアメリカのプロジェクトの一部として、アルメニアをこのルートの中に確実に組み込むことでもあります。

だからいきなりこのルートから外れたいとか、そういう風には簡単に言えないんです。


PL:あなたが今説明したのは、こうした政治的な干渉にもつながる非常に明確な地形経済的な理由ですよね。

でも地政学的あるいは地政戦略的な理由もあるんでしょうか?

つまり、アルメニアをロシアに対して利用しようとする、そういうあからさまな動きがあるのかどうか。

今まさに、ウクライナが、ロシアを消耗させる手段として使われているのを私たちは見ています。

ジョージアを利用しようとした試みもありました。

そしてコーカサス地域そのものが非常に重要な場所です。

あなたはどう思いますか?

アルメニアに関して、西側諸国の政府が考えていること、あるいは狙っていることがあるとすれば、それはどんなものだと思いますか ?


MD:え、ま、ちょっと補足しておくと、アメリカにとってミドルコリドーはすごく重要なんです。

というのも、カザフスタンは世界のウランの大体38から40%を生産しているんですね。

アメリカはロシアからのウラン輸入を止めていて、今ではほぼ0に近い状態です。

確か2024年にウランの輸入を禁止したと思います。

だからアメリカはウランが必要なんです。

過去30年間、アメリカは自国で使うウランの80から90%を輸入に頼ってきました。

以前はその多くがロシアから来ていたんですが、長年にわたるロシアとの対立の中で少しずつ減っていったんです。

一方で、2010年頃からカザフスタンはウランの生産量を増やしてきました。

今ではアメリカが輸入するウランのうち、おそらく15から20%くらいがカザフスタン産になっていると思います。

去年トランプ大統領は、ウランの輸入先を多様化したいとも話していました。

アメリカの原子力エネルギー分野全体を近代化したいという考えです。

これがまず1つのポイントですね。

それからこれはとても重要なことだと思います。

確か去年の4月頃だったと思いますが、独立した地質調査機関がカザフスタンでレアアース鉱床を発見しました。

その規模は、もし確認されればカザフスタンが中国、アメリカに次ぐ世界第3位のレアアース資源国になるほどのものです。この調査が本当なら。

私はそうだと思っています。

というのも、アメリカがこのルートを急いで整備しているのが見えるからです。

トランプ大統領は、レアアースの確保に非常に力を入れていますし、すでにカザフスタンにその可能性を見ているのだと思います。

彼の目的の1つは、カザフスタンから安定したレアアースの供給を確保することなんです。

カザフスタンには、アメリカが求めている重要鉱物もたくさんあります。

そしてこの国はまだまだ発展の余地が大きい。

そこがまさに、アメリカの関心なんですね。

さらに言えば、アメリカにとっては東西をつなぐ回廊を作る意味もあります。

一方で、EUについては、あなたが言ったように大きな対立があります。

EUのエリート層は、惰性のように未だにウクライナでの戦争努力を支援し続けています。

戦場では、ロシアが少しずつ前進している以外、ほとんど変化がないにも関わらず、です。

ロシアは今もゆっくりと、しかし確実に進んでいます。

そして付け加えると、ロシアの進軍がゆっくりなのは、軍事作戦を長期的に持続できる形にしたいからだと私は思っています。

もし一気に全部やろうとしたら、当然大きな損失が出たり世論の反発があったりしますよね。

だけどこれは、持続可能な軍事作戦なんです。

だからこそ、進み方がゆっくりなんだと思います。

いずれにしても、ウクライナやEUは前線の状況を本質的に変えることはできていません。

そこで彼らはアルメニアに、ロシアへの対抗のチャンスを見ているんです。

つまり、アルメニアでの対ロシアの取り組みを強化することで、ロシアに外交や情報、その他のリソースをアルメニアに振り向けさせ、EUの影響力に対抗させようとしている。

要するに、アルメニアをロシアに対する梃のように使って、この全体的なロシアとの対立の一部として動かしている。

そういうことだと思います。


{チャプター 9: イラン、主権、そしてアルメニアの将来}


PL:イランでは、これがどう受け止められていると思いますか?

というのも、そこがもう1つの大きな問題なんですよ。

今アメリカは、イランとの巨大な戦いで実質的に負けつつあります。

つまり今週末に、イランが14項目の計画に署名するかどうかまだ分からないんですが、

もし本当に署名すれば、それはアメリカの降伏に等しい内容なんです。

そしてイランはそこにいて、実際にペルシャ湾にも影響力を持っています。

湾岸地域の存在感は、今や大きく増しています。

それを考えると、コーカサス地域のことも、イランが気にしていないとは思えません。

北のトビリ市周辺一体は、民族的にはアゼリ人の地域で、アルメニア人の少数派もいます。

つまりアルメニアのことも、イランの頭の中にあるはずです。

その大きな問題について、あなたは何か知っていますか?


MD:まず最初に言っておきたいのは、イランという国はここにあり続けるということです。

多くの人が、そして西側や他の国の中にも、

いわゆる分離主義運動あるいは文化的な分離運動のように見えるものを支持していた人たちがいました。

ですが、最近の一連の対立がはっきり示したのは、イランはしっかりしているということです。

イランが分裂しそうな気配は全くありません。

大規模な分離主義の抗議デモも起きていませんでした。

ですから、イランと対立している一部の人たちにとっては、それは誤算だったと思います。

もしこれを、例えば10年前とか15年前に聞かれていたら、私はこう言っていたでしょう。

イランは、マリンコーカサスでの影響力を失ってしまったと。

実際その頃は、そういう状況でした。

でも、今起きているのは、今年の2月から4月8日にかけての、イスラエルとアメリカによるイランへの攻撃の結果としての対立なんです。

私は、イランはこの衝突を経て以前よりも強い立場に立ったと思っています。

もちろん損失がなかったわけではありません。

物的な被害は非常に大きく、多くの人命も失われました。

貴重な政治的リーダーも失いました。

それでも、イランがより強い立場にあるのは、アメリカやイスラエルの攻撃を抑止できるようになったからだと思います。

15年前には考えられなかったことです。

そして、アメリカの関与の可能性がある中で、私たちが先ほど触れたアルメニア南部の 回廊、いわゆるミドルコリド、つまり貿易回廊の一部ですが、そのおよそ74%がアメリカの管理下に入る予定です。

アメリカがその74%を所有し、運営し、独占的な運営権を持つことになります。

そしてそれは、イランの国境のすぐそばに位置しているんです。

これをイランがどう受け取るかというと、ま、当然ながら前向きにはならないでしょうね。

正直なところ、イランがどんな対応を取るのかは分かりません。

というのも、イランとアルメニアの人々は、元々とてもいい関係にあるんです。

お互いに全く問題がないし、尊重し合っています。

イラン政府も同じで、これまでずっとアルメニアと良好な関係を保ってきました。

だから、こう、そう、どうなるかは本当に読めません。

イランがどう動くか分かりませんが、これは2国間関係に影響を与える可能性があります。

特にもう1つの理由があって、

2020年にアルメニアがイランからおよそ5億ドル分の武器を購入したと報じられているんです。

これは2024年のことです。

当時アルメニアとイランはその件を否定していました。

ですが5月28日にアルメニアで軍事パレードが行われて、そこで少なくとも4種類のイラン製兵器システムが確認されました。

レーダーが2基。

高度なものではありませんが実際に使えるタイプです。

例えばピックアップトラックに搭載された対空ミサイルやレーダーなどです。

では、2024年にアルメニアがイランから武器を購入していたとしましょう。

そして2025年、アルメニアは、回廊協定と呼ばれるものに署名し、アメリカをイランとの国境戦争に実質的に引き入れた。

これはアルメニアとイランの関係にとって、いいことではないと思います。

イランは、今の与党やパシニャン政権を、これまでの行動を見て信頼しないでしょう。

そうなると、コーカサスは大きな問題になります。


PL:つまり私のネット界隈では、アメリカとヨーロッパ連合が、アルメニアを道具として使い捨てに使おうとしているという見方があるんです。

つまりみんなでロシアと戦い、みんなでイランと戦うために利用して、その過程でアルメニアを事実上あるいは名目上も含めて、

主権国家としてのアルメニアを解体してしまうんじゃないかという話です。

こうした見方について、あなたは、どのくらい信憑性があると思いますか?


MD:えっと、今のアルメニアの状況は、ジョージアやウクライナ、モルドバとよく似ています。

残念ですが、現実としてそうなんです。

基本的にこれらの国々はみんな、冷戦後の東西対立に巻き込まれてしまったんですね。

多くの欧米のNGOもそこに関わっています。

新しい物語や考え方が色々と作られている。

だからそういうこともあり得るん です。

ありえます。どうなるかは分かりません。うん。

というのも、アルメニア社会は、必ずしもはっきりと親ヨーロッパでもはっきりと親ロシアでもないんです。

ロシアのことも普通に受け入れていますし、ヨーロッパの国々、エリート層ではなくて、フランスやドイツ、イタリア、ギリシャなどとも関係があります。

ギリシャにもアルメニア人が住んでいますし、フランスにもいます。

だから、アルメニアという国民の持つある種のコスモポリタンな性格のせいで。

だから、彼らはいろんなものを受け入れられるんだと思います。

つまり、こういう風に言われてるんですよね。

アルメニアで起きていることは、ロシアに対する人々の自決権の動きだ、みたいな。

でもそれは違うんです。

全然違います。

実際のところ、これはカフカス地域への外国の影響なんです。

そういうことは、もう何世紀も前から起きてきました。

何世紀もです。

いろんな外国勢力がカフカスに入ってきたんです。

オスマン帝国、ロシア帝国、そしてイランの帝国もそうです。

それぞれが自分たちの戦略のために、カフカスの中の様々な民族を利用してきたんですよね。

でも、ソ連時代にはそういうことは起きませんでした。

マリンカフカス全体が、ソ連という1つの政治的な枠組、1つの政治制度のもとにあったからです。

だからそうした外部の影響はなかった。

ソ連の70年間には実質的な対立はなかったんです。

つまり、アルメニア人とアゼルバイジャン人との間に多少の民族的な緊張はあったけど、大きな衝突はなかったんです。

なぜかと言うと、外部からの影響がなかったからです。

でもソ連が崩壊してから、外部の影響がまたコーカサス地域に戻ってきた。

それが今も続いているということなんです。

だからそうですね、EUがアルメニアを利用している可能性は十分あると思います。

例えば今の状況で言うと、ユーラシア経済連合というものがありますよね。

ロシア、カザフスタン、ベラルーシ、キルギスなどいくつかの国が加盟しています。

これは(ドル決済を使わない)関税同盟で、加盟国同士が関税を払わずに輸出入できる仕組みなんです。

ロシアの話なんですが、

ある時、ロシアがアルメニアからの魚の輸入、特にマスの輸入を止めたんです。

で、アルメニアの社会の一部では、

ほら、ロシアがまたこんなことをしてるといった声が上がっていました。

でも、なぜロシアが魚の輸入を止めたのか、知っていますか?

実はアルメニアがノルウェイから魚を輸入して、それにアルメニア産の証明書をつけて、ロシア市場に再輸出していたんです。

ノルウェイの公式統計局サイト名はssb.noですが、そこを見れば分かります。

2023年ノルウェイからアルメニアに輸出されたマスは6t。

ところが2024年には 2224tも輸出されているんです。

なぜ急に増えたのか?

今は2024年です。

ロシアの検査官たちは、アルメニア国内のいくつかの養魚場を調べに行きました。

というのも、アルメニアから偽の証明書で送られてくる魚が、平均的なアルメニア産のマスよりも大きくて、色も少し違っていたからです。

見た目の特徴も少し違っていたそうです。

それで検査官たちが現地の養魚場を訪ねたところ、そのうちの半分が検査官の立ち入りを拒否したんです。

魚を見せて、違いがあるかどうか確認させることを拒んだということです。

ま、これは1つの事例に過ぎません。

他の果物や農産物でも同じようなことが起きているのかどうかは、正直分かりません。

なぜ、今の時点でそうなのかって。

例えば魚の話をすると、ロシアの関税制度って実際にその影響が見えてくるまでに時間がかかるんですよ。

上の方まで全部行き渡るまでしばらくかかるんです。

それに、もしアルメニアが別の関税同盟を進めようとしているなら、元々別の関税同盟との妥協を壊していることになりますよね。

つまり、その関税同盟そのものの枠組を揺がすことになる。

ま、こういうことは起きるんです。

実際、EUが選挙の直前に、反ロシア的なハイブリッド戦に使うための資金を、政府に何百万も支払うなんてこともある。

ちょっと奇妙に思えるかもしれませんけどね。


PL:それについて、何か分かっていることはありますか?

これは単に外部、つまりヨーロッパ連合側からの明らかな選挙干渉なんでしょうか?

それともそのお金が実際に何に使われたのか、分かっているんですか?


MD:あまり透明とは言えませんね。

正直に言うと、大きなロシアのNGOとか、ロシアの干渉みたいなものは見たことがないんです。

ここには、人道支援をしているロシアのNGOが1つありますけど、そんなに大きな存在ではありません。

多くの人は、その存在すら知らないと思います。

村に行って物資を配ったりはしていますが、それだけです。

あと、第二次世界大戦の退役軍人とか、ソ連時代の退役軍人を支援するような、小さなNGOがいくつかあるくらいですね。

だから正直に言えば、ロシアの影響力とか、ロシアの存在感という意味では、アルメニアではほとんどゼロに近いと思います。

実際私はそういうものを見たことがありません。

メディアも追っていますし、いろんなSNSのチャンネルも見ています。

それに、現場で人々とも直接関わっています。

そうですね。

お金の使い道については、正直よくわからないんです。

あまり透明じゃなかったので.

3月から4月の間に、EUがハイブリッド対応チームと呼んでいたグループ。

最大で14人ほどが、EUからアルメニアに派遣されました。

その費用はEUの納税者にとっては、多分数百万ユーロぐらいかかったと思います。

彼らが何をしていたかと言うと、多分マーケティングの専門家とか調査をする人たちとか、政府に独立したマーケティングやコンサルティングを提供できる人たちだったんじゃないかと思います。

あくまで私の意見ですけどね。

実際のところは分かりません。

何しろ全然透明じゃなかったので。

名目上は、「公正で自由な選挙を実現するための環境作り」だったそうです。

でも実際のところ、その3000万とか4000万ユーロがどこに行ったのか、誰も本当のところは知らないんです。


PL:そうですね。

つまり、どんな自由で公正な選挙だったのかを見てみると、

もっといい資源の使い方があったんじゃないかとか、

むしろ逆効果だったんじゃないかっていう疑問も出てきますよね。

でもじゃあ、今目の前の将来に向けて、私たちはどんな状況に置かれているんでしょうか?

別のインタビューの後で話をした2人のうちの1人がこう言ったんです。

もしかしたら、アルメニアのパレスチナ化の始まりを見ているのかもしれない。

つまり、国が分断されて小さな領域に分かれ、

アゼルバイジャンが高地を占拠し、トルコが少しずつ領土に食い込んでいくような形だと。

要するに、アルメニアという国民国家のプロジェクトが、終わりの始まりを迎えているんじゃないかという不安があるわけです。

これは大げさな話だと思いますか?

それともあなた自身も同じように懸念していますか?


MD:それは実際、多くの人が心配していることなんです。

ここアルメニアの世論でもそうです。

というのも、この地政学的な対立全体の結果として、あるいは、最終的には、アルメニアがいわゆるチュルク世界の中に組み込まれていくことになるからです。

もちろんチュルク世界にはそれぞれの文化や生活様式があって、それ自体は1つの世界なんですが、問題はそこにあります。

トルコとアゼルバイジャンは、今もアルメニア人に対して敵対的な政策を続けています。

アゼルバイジャンが、特にそうです。

さらにトルコには、コーカサスを支配し、中央アジアへと影響を広げていくという長期的な戦略目標があって、それは今も変わっていません。

EUは、アルメニアとこの2つの国との関係を正常化し、国境を開くように働きかけています。

国境を開くこと自体は、貿易ができるようになるし、基本的にはいいことですよね。

でも、国境が開かれるということは、トルコの資本や企業が大量にアルメニア市場に流れ込むということでもあります。

アルメニアの不動産を買いしめたり、小さな商店や中小企業を競争で潰してしまうかもしれない。

なぜなら、トルコの企業の方が規模も経験もずっと大きいからです。

アゼルバイジャンも同じような動きを見せるでしょう。

トルコほど発展してはいませんが、結局のところ、アルメニアをトルコ圏に取り込むような形になると思います。

それに、国境が開かれた後には、ロシアがアルメニアに持っている2つの軍事基地、200年続いてきた第102機械化歩兵基地とエレブニ空軍基地。

これらも撤退せざるを得なくなるでしょう。

今の政権はきっとこういうはずです。

「ロシアよ、もうトルコと和平を結んだから国境警備隊を引き上げろ。」

つまり撤退させろってことです。

だってロシアの国境警備隊は、トルコ側にも、トルコとの国境にもいるんですよ。

「軍事基地も国境警備隊も撤去してくれ。もうあなたたちは必要ないんです。」

そうなれば、後はアンカラが完全に支配するだけです。

それに文化的な崩壊についても、今の政府がまさにそれをやっているんです。

文化的な要素を取り除き、文化の重要性を下げ、教会を迫害している。

だから結局のところ、パレスチナ化とかウクライナ化するという人が多いんです。

意味は少し違いますけど、要するに主権を 失った国になるということです。

今の時点でもほとんど主権がない。

これまでで1番弱い立場にある。

まさにそういう状況なんです。


PL:どうしてそんなことになったんでしょうか。

つまり、アルメニアはこれまで何度も選挙を重ねてきましたが、

パシニャン氏は、もはや国家主権とはあまり関係のない方向へ大きく押し進めてしまったように見えます。

だって、長い間主張してきた国の領土の一部を手放すなんてものすごく大きなことですよね。

日本と中国だって、ほんの小さな島を巡って揺れ動いていますが、どちらもその主張を放棄することはありません。

そこが大事なんです。

主張を手放さないのは、将来の交渉戦略にとって明らかに有利だから です。

ところが、今のアルメニア政府は実際にそれをやってしまっている。

しかも外からの要求にどんどん譲歩し、土地を奪われ続けている。

結局のところそのトリックも、外部勢力による領土の奪取に過ぎないわけです。

それがどうしてアルメニアの政治の中で、通ってしまうんでしょうか?


MD:つまり彼は、トルコとアゼルバイジャンの支援を受けて、自分の権力を維持しようとしている首相なんです。

彼が望んでいるのはそれだけです。

そして、その権力を守るためならどんなことでも差し出す覚悟がある。

そうすることで、アメリカとは回廊の問題で自分の立場を固め、アゼルバイジャンとも関係を強化し、ロシアに対抗することでEUともつながりを保っている。

さらにトルコとは文化的な面で、例えばアララト山を排除したり、少しずつアルメニアの文化的アイデンティティを消していくことで、関係を築づいているんです。

正直、こんなことは他のどの国でも起きなかったと思います。

だからこそこれは、社会学的に研究する価値があると私は言っているん です。

とても奇妙な現象ですから。

でも彼は、2008年の頃あちこちで社会の不安が広がっていた時期に、

当時の首相や抗議活動の影響もあって、実際に自分の姿を現したんです。

彼は群衆に向かって叫びました。

「首都エレバンをこのカラバフ系 アルメニア人のクズどもから一掃しなければならない」と。

つまりその時点ですでに、反アルメニア的で、反アルツフ的だったんです。

ナゴルノカラバフにはアルメニア人が住んでいて、彼らには独自の方言があります。

でもアルメニアの他の地域と同じように、どこにも方言はありますよね。

なのに、なぜか彼はそういう人たちを強く敵視していた。

そういうことなんです。あれは2018年のことでした。

西側の支援を受けた一連のNGOがあって、彼らが多くの人々を動員したんです。

その証拠みたいな話ですが、旧ソ連の国に行って特に小さい国、例えばアルメニアとかジョージア、キルギスなんかは自分たちだけではあまり動かないんですよ。

外から誰かが後押ししたり組織的に動かしたりしないと、なかなか動員が起きない。

そうでなければ、彼らはまだ政治文化を育てている途中なんです。

アルメニアも同じです。

外からの働きかけがないと、やっぱり動かない傾向がある。

そしてこの人物は、2028年に権力を握って、そのまま権力を維持するために動いている。

自分の望むものを手に入れるためなら、何でも譲るつもりなんです。


PL:あなたは元アメリカ外交官として、これは非常に問題のある状況ですよね。

アメリカの役割をどう評価しますか?

というのもある意味で、アルメニアになぜアメリカが関与する必要があるのかという疑問があるんです。

例えばレアアースやウランといった資源経済的な側面は確かに理解できます。

でも軍事的にはどうなんでしょうか?

私の理解では実際に現地を確保したり基地の権利を得たりするのは、アメリカ軍もしくは軍事政府業者になるはずですよね。

これはもうあからさまな外交干渉なんじゃないですか。


MD:ま、アメリカは自国の利益、地政学的利益を追求しているわけですよね。

どの国も同じことをしなきゃいけないと思います。

アメリカはそうしている。

でも、アルメニアが全部を譲る必要はないんです。

例えばアメリカ、あなたが74%取るんじゃなくて100%くれよ。

その代わりちゃんと取引していい関係を保とうって言えるわけです。

結局のところ、アメリカは自分たちがやるべきことをやっている。

他の多くの国と同じようにです。

どの国も自国の国益を優先しなきゃいけない。

他国のことばかり気にしてはいられません。

でもアルメニアはそうしていない。

今のアルメニア政府、与党、そして首相は、自分が権力を維持するために必要なことをやっているだけなんです。

それが問題なんですよ。

アメリカ軍について言えば、少なくとも今の時点ではアメリカ軍がそこにいるとは思いません。

でも契約業者とか警備の政府業者っていうのは十分ありえますよね。

それにもう1つの問題は、そこがイランとの国境沿いにあるってことなんです。

だからアメリカ以外に誰が関心を持つかって話になる。

イスラエルの企業なんかそこに興味を持つでしょう。

もし自分がイスラエルの立場だったら、アルメニアの国境沿いに軍事関連の契約会社を置きたいと思うかもしれません。

なぜダメなんだって話ですよね。

ようやくそれが可能になるわけです。

でもまさにそこが問題なんです。

本来緊張が生まれる必要のない地域で緊張を生んでしまっている。

どの国も自国の国益を追求しなきゃいけない。

アメリカもそうしてますし、それは昔からずっとやってきたことです。

残念ながら力の弱い国はあまり発言力がない。

でも他国との関係を壊さないことで抑止力を持つことはできるんです。

アルメニアも、もしロシアやイラン、中国との関係を必要としていないなら 、その方向で外交努力を強化すればいい。

そうすれば、ある種のバランスを取る存在になれると思います。


PL:今のパシニアン政権のもとでもアルメニアは、ロシアやイランとの関係、例えば貿易などを維持していくと思いますか?

それとも西側同盟の優等生であろうとして、そうした関係も犠牲にすると思いますか?


MD:極端な例を上げるなら、ウクライナですよね。

あの国は全てを犠牲にしました。

そう。そして子供たちにも報いがない。うん。

本当にとても悲しい例です。

でもそう。まさにそれが極端な例なんです。

もう1つあげるならジョージアかもしれません。

でもジョージアは方向を変えました。


PL:そうなんです。

今は、駒として扱われないように必死に動いていますよね。

NGOの動きをしっかり把握しながら、大国の間で中立的に立ち回ろうとしている。

でも、アルメニアはどうも逆の方向に進んでいるように見えます。


MD;そうですね。

アルメニアの問題は2022年の緊張が高まる前のジョージアやウクライナ。

それにモルドバとは違って、

アルメニアの首相が、この国のあらゆるものを文字通り掌握しているという点なんです。

つまり独裁とまでは言わないまでも、それにかなり近い状態なんですよ。

一応彼を批判できるメディアはまだあります。

でもそういうことをすると逮捕される人もいる。

昨日もブロガーが逮捕されました。そう、昨日ですよ。

ただ、ウクライナやジョージアやモルドバの場合は、

あの国々の指導者たちがそこまで全てを支配しているとは思えないんです。

ま、ゼレンスキーは今では明らかに全てを掌握していますけどね。

でも、例えばパシニャンの場合は本当に全てを支配しているんです。

裁判所も、憲法関連の機関も、何もかもです。

この方針に逆らおうとする人はみんな、逮捕されたり拘束されたりしてるんです。

去年からこれまでにすでに300人以上が逮捕あるいは拘束されています。

そして今もそれが続いている。

つまりこのファシスト悪魔テロ犯罪政権に、反対の声を挙げることができないんです。

そして私は思うんですが、西側つまりこの問題に関心を持つ(悪徳)勢力はまさにそれを望んでいるんじゃないでしょうか。

アルメニア社会のあらゆる面を暴力支配するいわば独裁的な人物を据えて、国の無法状態が何も変わらないようにしたい。

ゼレンスキーのような存在ですよね。

EUの支援を受けながらも、彼の統治には多くの懸念がある。

それでも(EU・アメリカ・イスラエルに)支持されて?いる。

アルメニアも同じ方向に進んでいるように思います。

もっと悪化するかもしれない。

もし今の政権がこのまま続けば、状況はさらに悪くなるかもしれません。

ええ、そう思います。


PL:そうですね。

そして忘れちゃいけないのは、

もしあなたが西側にとって歴史の正しい側にいる独裁者になれば、

たとえ、以前はシリアでテロリストリストに載っていたとしても、

ワシントンに招かれるってことなんですよね。

だからアルメニアのパシニャン首相にとっては、

そうした誘因やこれまで示されてきた前例が、

かなり強い後押しになっていると思います。

彼がこのまま突き進むのも無理はないということです。


MD;そうだね。

そうだと思うよ。

トランプは正直言って、アルメニアそのものにはあまり関心がないと思う。

彼が欲しいのは自分の地政学的な目的のための回廊だけなんだ。

アルメニアってどこにある国だっけ?リーダーは誰?

彼は今年の初めか?多分去年だったと思うけど、首相の名前すら覚えてなかったんだよ。

つまりそれだけアルメニア自体は重要じゃないってことなんだ。

必要なのは領土だけで、その領土を支配できる強い人物がいればいい。

ただそれだけ。ま、そういう話なんだよね。

で 、もし野党が何らかの理由で拘束されたら、それもあり得る話だけど、

選挙の後もそのままずっと拘束され続ける可能性があるんだ。

それで、国内の反対勢力はほとんど一掃されることになります。

実際反対派の人たちは拘束されていて、

もし本人を捕まえられない場合はその家族にまで手を伸ばすんです。

家族に圧力をかけたり、職場を解雇したりする。

そういうことが起きています。

私の知っている人の中にも、家族が反対派だったという理由で、軍や役所の仕事を首になった人が何人もいます。

今まさに、そういうことが起きているんです。

そしてそれが事実上の、お墨付きになっている。

もし彼が権力の座にとどまれば、そうした行為、

つまり誰でも拘束してしまうようなやり方に対して、

完全にGOサインを出すことになるんです。


PL:これは国にとって非常に危険な状況ですが、

残念ながら変えることはできません。

ですから私たちは引き続き分析を続けて、大きな声を挙げていくしかありません。

今回の解説はとても良く、そして有益でした。

特にイランやカザフスタンの動き、そこから得られる情報を見ていく点でも重要でした。

ミハイル、本当にありがとうございました 。


MD;えっと、私はセキュリティオブザーバーの創設者です。

サイトは securityobserver.comです。

それからYouTubeではSecurityobserberGLOBALボイスというチャンネルもやっています。

主にグローバルサウス、つまり南半球の専門家たちの声を届ける活動をしています。

ですからYouTubeか、Securityobserver.comで私の活動を見つけてもらえます。


PL:あなたの作品とYouTubeチャンネルへのリンクを下の説明欄に載せておきます。そうすれば皆さんがそこから見つけられますね。

そして近いうちにまたお会いできると思います。

何か動きがあったら是非教えてください。

ミハイルダルビニアンさん、今日はお時間をいただき本当にありがとうございました。


MD:こちらこそありがとうございました。


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リンク:

Security Observer Análisis(スペイン語チャンネル) -    / @securityobserveranalisis    

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  2. 豊岳正道岡山医王豊岳悦子鹿児島薬王夫婦長男豊岳正彦岩国医王(愛媛久万美人絶世の般若姫豊岳さだ美伊予大島鶴姫悲母観音の夫天照彦大神)
    [13] lkyKeJCzk7mI44mkkreSapCzlUY 2026年6月18日 00:44:26
    asyura2.com/25/iryo14/msg/342.html#c23
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